カテゴリー「領土問題」の記事

2010年11月10日 (水)

尖閣諸島での中国漁船衝突は故意ではないのでは? 操船ミスによる事故の可能性も。。。

尖閣諸島での中国漁船衝突事件のビデオ流出について、いろいろと憶測も飛び交っていますが、私たちは「中国漁船が海上保安庁の巡視船と2度衝突した」事実を確認することができました。
その意味で今回のユーチューブへの投稿は、国民に衝突の事実を伝える賞賛されるべき行為であったと思います。

本稿では、この衝突が中国漁船の故意によるものか、それとも操船ミスによる事故なのか、そこに焦点をあて、考えてみたく思います。
まず最初に、尖閣諸島に配備された海上保安庁の巡視船について。

「はてるま」「よなくに」
総排水量は1300t、全長89m
http://bit.ly/bWP9Qn

「みずき」
総排水量は180t、全長46m
http://bit.ly/bs2ab0


▼「よなくに」との衝突 http://bit.ly/96GmLa

「よなくに」との衝突直前の画像です。
4_1_1

漁船は、船首あたりからよなくにに衝突しようとしています。
大昔に学習した物理の知識は殆ど忘却の彼方ではありますが、そんな私でも、進行方向に真っ直ぐに近い進路で衝突するということは、漁船が受ける衝突荷重が最大値に近いということは理解できます。
衝突エネルギーを逃がすことができず、まともに受けてしまいますね。

はたして、100tにも及ばないであろう中国漁船が1300tの「よなくに」に対しこのような行動をとる動機があるでしょうか? 私は、「よなくに」の船尾後方を抜けて逃げようとしたのに「操船を誤り衝突してしまった」のが真相ではないか、という気もします。

映像では「よなくに」の航跡は左に舵を切っていることがわかりますが、漁船側は「よなくに」が直進しているものと考えていたとしたら? 
「よなくに」に挑発的な操船をしながら、船尾後方をすり抜けるつもりが、実は「よなくに」が直進ではなく左に舵を切っていた。すると「よなくに」の左舷後方の単位時間あたりの移動距離は中国漁船が考えていたよりも少なく、そのために衝突してしまった、とは考えられないでしょうか?
写真にある「よなくに」の航跡を見ると、漁船が接近したときには更に左へ舵をきっていたように見えます。船体も進行方向右に傾いていますね。映像でも「よなくに」が衝突寸前には更に進行右方向へ傾くのが確認できます。

それともこの中国漁船は今回のような「有事」に備え、それこそマジンガーZのような超合金か何かで船体の補強でもしていたのでしょうか?
そうなると、春名幹男氏が日刊ゲンダイに寄稿した「実は工作船だった」 可能性も出てきますが、しかし、春名氏が情報入手されたような「多数の通信用アンテナ」らしきものは、今回の流出ビデオ#1~#6では確認することはできません。


▼「みずき」との衝突 http://bit.ly/9xmdwC

中国漁船が「みずき」に向かってきました。
5

映像では漁船が右に傾きながら「みずき」に寄ってくるところが確認できます。写真を見ると、進路を変え「みずき」に体当たりしてくる中国漁船の航跡があります。

「みずき」と衝突しました。
5_2

中国漁船は左舷前部から「みずき」の右舷後部に衝突しています。衝突の反動で、中国漁船は右に傾いています。

横から撮影された中国漁船の映像で確認しましたが、漁船の全長は30~35m程かと推測します。
「みずき」は全長46mで180t。「よなくに」に対し全長で1/2、総排水量で1/7~1/8と小型の「みずき」ですが、衝突の反動で中国漁船が傾くところを見ると、「みずき」よりも重量が軽い船であることは明白です。

自船が受けるであろう損傷のリスクまで背負い、自船よりも船体が大きく頑強であるはずの巡視船に何故体当たりしてきたのかという、この事件が発生し報道されたときからの疑問が湧いてきますが、「よなくに」よりも小型の「みずき」に対しては勢いよく衝突してきました。
もしかして、この中国漁船はやはり、マジンガーZ仕様の超合金製なのでしょうか?

映像では衝突前、中国漁船が接近してくるあたりから、「みずき」が黒煙を吐いているのが見えます。これは衝突の危機回避のために速度を上げたのでしょう。つまりエンジンの回転数を上げ出力を増したためのもので、衝突後は更におびただしい量の黒煙を排出し速度を上げています。それまでの進路とは逆の右方向に舵を切り急速前進しました。
即時停船せず急速前進したということは、「みずき」側には衝突の瞬間から「自船の損傷は軽微」との認識があったのでしょうか?

5_3

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対して中国漁船は、上の写真の通り煙突から一瞬大量の黒煙を出し、急速に速度を落としました。この煙は船舶のバック(ゴースタン)の煙のように思えます。
海の経験豊富な方の話によると、バック(ゴースタン)とは一旦無負荷にしてバックに切り替えるもので、その際に出る黒煙は前進の場合のそれとは異なるようです。

体当たりしてきた中国漁船はその後一気に速度を落とし、おとなしくなってしまいました。これはどういうことでしょうか?

損傷したかも知れない右舷側の衝突部分を確認するためでしょうか?
うまく逃げ切ろうとしたのに、またも衝突してしまい、しかもその衝撃は「よなくに」との衝突よりも大きかった。3隻の巡視船に囲まれていることもあるし、もう逃げ切れない、と、観念し停船しようとしているのでしょうか?

映像を見ると、自ら当てに来ているようにも思えますが、1回目の「よなくに」に続き。この「みずき」に対してもやはり、「故意ではなく逃走するつもりだった」のだとも考えられます。
「みずき」の後ろを抜けようとしたのに、両船の速度差を見誤り、衝突してしまったのではないかと、思えます。

「よなくに」との際も「みずき」に対しても、中国漁船は逆方向に舵を切っていれば衝突のリスクはありませんでしたが、2度とも相手の船尾をすり抜けるように逃走しようとしたのだとしたら、それは何故?
「だから、逃げたのではなく故意に衝突してきた」のか、「己の力量を過信しての大胆不敵な行動であったが、結局ミスして逃げらず自爆してしまった」のか、真相は不明です。当事者にしかわからないことですね。

ただはっきりと言えることは、この流出ビデオを見る限りにおいて、「中国漁船が故意に衝突した」とは断言できない、ということです。


▼「はてるな」からの映像 http://bit.ly/aSPk4J



「はてるな」が撮影した映像には、「みずき」が左に舵を切り、中国漁船と並走しようとする動きが確認できます。
6


「みずき」が左に舵を切り、漁船は「みずき」後方から左に舵を切っている場面を「はてるな」から撮影するとこのような状況です。
私には、「みずき」右舷後部からうまくすり抜けようとしたようにも見えてきます。

6_2



春名幹男氏が以前日刊ゲンダイに書かれていた ように、この中国漁船は、特殊な任務を帯びて領海内で意図的に巡視船に衝突したのかもしれませんが、しかし、春名氏が書いていたような多数の通信用アンテナらしきものは確認できません。

このように流出ビデオを観てみると、私たちが知り得なかった新たな事実が判明し、それを感情ではなく理性を働かせて思考することで、少しずつですが、事件の真相に近づいて行けそうです。
ビデオを投稿した人がどのような意図を持って行動を起こしたのかは知りませんが、こうして事実を認識することができたことに、感謝します。

最後に、本稿で取り上げた以外の、他のビデオ3本も掲載しておきます。


1.ビデオ1/6 http://bit.ly/cMBseh

2.ビデオ2/6 http://bit.ly/bpfgQk

3.ビデオ3/6 http://bit.ly/buAFl7



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〈郵送先・連絡先〉
 〒060-0061
 北海道札幌市中央区南1条西5丁目 プレジデント松井ビル1205号 新党大地
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2010年10月 1日 (金)

中国漁船、実は「工作船」だった?

尖閣諸島での釣り船衝突から船長の逮捕・釈放に至る問題、私はこの事件を知った時に、「漁船が自ら巡視船に衝突してくるなんて、衝突した方がダメージを受けるだろうに、そんな自殺行為をする漁船があるのか?」との疑問をもち、しかし、時間もなく入手する情報量が不足し、なかなかその疑問を解くことができませんでした。 が、やっとそのことを理解することができました。

どうやらこの漁船は工作船だった可能性があるというのです。
以下、昨日読んだ日刊ゲンダイから、春名幹男氏のコラムを紹介します。


春名幹男 国際情報を読む 
中国船、正体は「工作船」なのか

那覇地検が尖閣諸島領海内の漁船衝突事件で処分保留のまま釈放した詹其雄(センキユウ?)船長(41)。中国の福建省福州市の空港に帰着したTV映像を見て驚いた。日焼けもせずインテリ然とした船長を出迎えた茶髪の妻とお坊ちゃん風の息子。いずれも、中国人漁師のイメージから遠かったからだ。

在京国際情報筋によると、巡視船に衝突した中国船は報道されたような通常の「トロール漁船」ではなく、実際は農業省漁政局の「漁政船」の疑いがあるというのだ。漁政船とは、違法操業の取り締まりや資源保護などが仕事。日本の水産庁の取締船と同様の任務だ。

同筋によると、この船を最初に探知したのは米国の偵察衛星だった。事件の3日前、魚群を追う他の中国漁船とは違う方向に向かうなど異常な動きをしていたためマークし、海上自衛隊に連絡したという。その情報は海自を通じて海上保安庁に寄せられた。北朝鮮の不審船も同じような方法で探知されている。

だから、第11管区海上保安本部(那覇)はこの船が領海に近づくのを待ち構えていたようだ。

未確認情報に寄れば、海上保安庁の巡視船と衝突した時には、通信用アンテナをいくつも立てていた。さらに、巡視船に移送されて石垣港に入港した際には、乗組員たちが船上から盛んに写真を撮影していた。情報収集の任務を負った工作船かと見られるほどだった。

当初、船長は取り調べに応じていたが、中国大使館の政治部参事官らと面会して以降、態度を一変、黙秘を通した。中国政府機関から何らかの支持が伝えられたようだ。

2004年3月、尖閣諸島の魚釣島(うおつりじま)に中国人活動家が上陸した事件では、日本側は7人を逮捕したが、送検せず強制送還。日中外交当局による危機管理が機能し、大問題に発展しなかった。

しかし今度は違う。この船は特殊な任務を帯びて領海内で意図的に巡視船に衝突したのではないか。日本側が毅然と公務執行妨害で船長を逮捕、拘留すると、中国側は計算したかのように事態を段階的に深刻化させ、外交当局は出る幕もなかった。「領土問題はない」と日本は主張するが、この事件で領土問題が存在すると宣伝しただけでも成功、と中国タカ派はみているのではないか。




■必読! 民主党・小泉俊明議員による「小泉竹中売国政治の総括」

2010年(平成22年)2月9日の衆議院予算委員会での質疑から全文掲載

■必見!必読! 緊縮財政・増税論に騙されるな!消費税増税の必要はない!

   (平 成22年2月24 日 衆議院予算委 員会公聴会から)

▽二宮厚美・神戸大大学院教授
「今 こそ垂直的な所得再分配の再構築で経済復興・格差と貧困の是正・財政改革を」
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▽菊池英博・日本金融財政研究所所長
「経済のイ ロハを知っていれば考えられない旧政権によるデフレ下の緊縮財政」
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小林興起氏の 「主権在米経済」2006年5月刊
関岡英之氏の 「拒否できない日本」2004年4月刊  (小林興起氏はじめ”抵抗勢力”とされた議員が郵政民営化に反対する端緒となった著書)
植草一秀氏 の 「知られざる真実 -拘留地にて-」
植草一秀氏の 「売国者たちの末路(副島隆彦氏との共著)」

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