小沢一郎は国家再建への一歩へと手を打ちました。我々ももう少し耐え我慢し、戦いましょう。
せっかく復帰したのに、また体調を崩しそうになってしまいました。(苦笑)
もともと4月に体調を崩しここまで長引いたのは、昨年から続く菅政権による1年以上に及ぶ政治空白と、被災者と原発被害者を見殺しにする国および福島県など自治体、これらに対する憤りがストレスとなったことが根本にあります。
昨年の小沢・鳩山ダブル辞任以来の1年5ヶ月にもおよぶ政治空白から、やっと抜け出すことができるかもしれない。今度こそ「国民の生活が第一」の原点に戻り、日本再建へのスタートが切れるかも知れない。やっと被災者支援と復興に手をつけられる。そのような期待も、代表選の結果を知った途端に吹き飛んでしまいました。
それにしても、前原誠司の出馬と同時に突然視界から消えた野田佳彦氏が、なぜまた直前に息を吹き返し、そして代表になり得たのでしょうか?
代表選の結果によって大きなストレスを受けつつも、いつしか私の意識はその疑問を解くことに向かいました。
そして今は、本日発表されるであろう野田新内閣の顔ぶれを見て、また小沢一郎氏の党員資格停止をどう扱うかの発表を待ち、それから新内閣のことを考え判断していこうと思っています。
野田佳彦氏は代表に就任早々、幹事長に興石東氏 国対委員長に平野博文氏、政調会長に前原誠司を起用しました。
驚きました。これは本当のノーサードへの一歩か? それとも小沢一郎追い落としへの序曲か? 党の舵取りを小沢・興石ラインに委ねるのか? 或いは、興石氏を取り込み小沢支持者の分断を図るのか?
興石氏は、党幹事長だけでなく参議院の議員会長もそのまま兼務されるそうです。
野田氏が小沢・興石ラインに委ねる判断を下したのならば、これで小沢氏の力を借りてねじれに対応した国会対策が可能となります。興石氏を取り込み小沢グループ分断を図るとすれば、参議院民主党を分裂させ、自公との大連立に向かう手筈なのだと判断できます。
前原誠司を政調会長に任命したことは、大連立への布石ともとれます。しかし反面、政調会長専任で入閣はないということから、マスコミ報道で前面に出る機会は減少します。これは米国軍産複合体のスパイともロボットとも言える前原誠司が、取り敢えずは押さえ込まれたというようにも受け取れますし、別の見方をすれば、「誠司とカネ」スキャンダルを水面下に沈めるための、将来の前原復活に向けた米国側の意向があるのかもしれません。
まあとにかく、これらのことは組閣人事とその後の政策方針、小沢氏の党員資格停止解除の有無を見て、見極められるでしょう。
国対委員長となった平野博文氏についても触れておきましょうか。どうしてこの人がまた党の役職に就くのか?私には不思議でなりません。鳩山内閣での官房長官時代の前科を考えると、どうにも不安です。この人にいったい何ができるのでしょう?何を期待すればいいのでしょう?
ボスがボスだけに、部下も部下です。政権交代早々に官邸の記者会見オープン化を阻んだのが官房長官に任命されたばかりの平野氏でした。その後の普天間基地移設のゴタゴタについても、平野氏は能力もないのに表に出て、結果、混乱を拡大させ収拾不能とさせた主犯の一人です。
鳩山元首相は、早い時期に平野氏を含む官邸と閣僚人事に手をつけるべきでしたが、優柔不断に何もしないまま包囲網を形成され、退陣へと追い込まれました。
鳩山氏といえば、彼の理念とビジョンはしっかりしていますし信頼できますから、方向性を示すだけでいいので後は何もしないでいただきたく思います。
現在の混迷は、政権交代時に鳩山氏が小沢氏を入閣させなかったことから始まりました。その後いろいろありましたが、昨年9月の代表選も、本年の棺直人政権に対する内閣不信任案提出時も、今回代表選での海江田候補支持一本化も、上手くいくはずの流れを全て、鳩山氏にひっくり返されてしまいました。
コラ、鳩山由紀夫!
今後一切、一人で動くな!交渉するな!邪魔するんじゃない!!
小沢一郎の足を引っ張るな!!!
スッキリしたところで話を戻します。問題の、この後に控える組閣人事について。
仙谷や岡田あたりを起用してくるかどうか、そしてどのポストを与えるのか、小沢支持者の有力議員を入閣させるかどうか、注目ですね。
もしも小沢支持者が入閣し、~それでもまだ信じられませんから~ それに加えて、野田首相が代表選でのスピーチ通りに「国民生活が第一」への回帰、マニフェストの理念を守り公務員制度改革にも手をつける方向へと向かうならば、国民は大歓迎ですし野田内閣を支持します。しかしその場合、野田首相は野党とマスコミに「黒いカネ」疑惑を追求され、窮地に追いやられることは、見えていますね。またまた代表選か?或いは解散総選挙か? それで結局、また前原誠司が出てきそうです。(苦笑)
逆に旧体制の利権を守るための、これまでと同様の米国+官僚の傀儡政治を継承するならば野田首相は安泰で、国民と経済は更に疲弊、次期代表選か総選挙で "やはり" 前原誠司が復活し、ようやく "悲願の" 米国の植民地化が完結、最悪の場合、日本は米国が画策する極東での戦争勃発へと引き込まれるかも知れません。
・・・なんとも、私はいつからこんなに暗い人間になったのでしょうか? どうしても前原誠司が復活するシナリオを描いてしまいますね。(苦笑)
さて、冒頭の「なぜ失速した野田佳彦氏が突然復活し代表になったのか?」との疑問について、私は代表選直後からいろいろと考えてみました。
やはり米国は、仙谷に小沢一郎氏と面会させるまでして前原誠司を首相にしたかったのですが、あまりにも汚い「誠司とカネ」の問題が顕在化したため、今回は前原を温存するために、直前になってシナリオを変えたのだろうと思いました。それが代表選直前の28日夜の「野田佳彦が有力」との予想外の報道に示されており、これが米国の意思なのだろうということです。
そういう背景があり、結局、米国と財務省のバックアップで野田佳彦氏が代表に選出されたのだとの解釈です。
話は変わりますが、代表選前に公表された各候補の推薦人について、私は東京新聞に掲載されたそのリストをみた際、首をかしげてしまいました。地元で応援していた江端貴子氏が、よりによって野田佳彦氏の推薦人になっていたのです。同じく地元の小林興起氏は鹿野道彦氏を推薦しています。
因みに、Caccyoさんが心配されている岐阜の阿知波(あちは)某は、しっかりと前原誠司の推薦人になってました。(笑)
鹿野氏の推薦人には、中山義活氏の名前もあります。馬淵澄夫氏のところには高山智司氏もいます。
私の地元の江端貴子氏や小林興起氏をはじめ、これらの議員のみなさんは、前原を除く他の陣営の情報収集と、それに代表選勝利と「国民の生活が第一」の政策実現に向けた、小沢・鳩山グループと各候補者との連携の可能性を探るために推薦人となっているのではないかとも考えましたが、しかし、それ以上に不安が募ります。本当は小沢支持者の間で相当割れているのではないか、海江田さんでは反対する者が多いのではないか、小沢・鳩山グループから脱退者が出ているのではないかと、そのような心理が働いてしまいます。
【参考】2011.8.29 民主党代表選の推薦人リスト
前原誠司
推薦人:
阿知波吉信、泉健太、井戸正枝、小川淳也、小原舞、城井崇、菊田真紀子、黒岩宇洋、小宮山洋子、斉藤進、下条みつ、高井美穂、高橋昭一、仁木博文、古川元久、細野豪志、山井和則、柚木道義、渡辺周(以上衆院)
小川勝也、徳永久志、中谷智司、林久美子、松浦大悟(以上参院)
馬淵澄夫
推薦人:
石井登志郎、磯谷香代子、大西健介、櫛渕万里、阪口直人、杉本和巳、高井崇志、高野守、高邑勉、高山智司、滝実、玉置公良、長安豊、福島伸享、宮崎岳志、吉川政重(以上衆院)
ツルネン・マルテイ、藤末健三、前川清成、横峯良郎(以上参院)
海江田万里
推薦人:
赤松広隆、東祥三、糸川正晃、岡本英子、奥野総一郎、小沢鋭仁、川内博史、小宮山泰子、辻恵、中川治、中塚一宏、初鹿明博、原口一博、福田昭夫、松野頼久、山花郁夫(以上衆院)
小川敏夫、尾立源幸、桜井充、佐藤公治、武内則男、谷亮子、谷岡郁子、藤田幸久、安井美沙子(以上参院)
野田佳彦
推薦人:
荒井聡、打越明司、江端貴子、大串博志、岸本周平、近藤洋介、柴橋正直、武正公一、手塚仁雄、中川正春、橋本博明、花咲宏基、藤村修、牧野聖修、松本大輔、三谷光男、森岡洋一郎、森本哲生、森山浩行、谷田川元、山口壮、山田良司(以上衆院)
長浜博行、広田一、蓮舫(以上参院)
鹿野道彦
推薦人:
池田元久、石田勝之、大島敦、大畠章宏、川村秀三郎、楠田大蔵、小林興起、小山展弘、佐々木隆博、篠原孝、末松義規、田名部匡代、筒井信隆、中山義活、橋本清仁、樋口俊一、松崎公昭、吉田公一、和嶋未希(以上衆院)
大島九州男、大野元裕、白真勲、舟山康江、前田武志、増子輝彦(以上参院)
そして代表選の結果は、第1回目投票の2番手以下の連携による野田佳彦氏の勝利、海江田氏の逆転負けでした。
「馬淵氏が決選投票では海江田氏以外に投票すると発言」などと、NHKが虚偽報道までして小沢一郎氏の復権阻止に動きましたが、私には、海江田氏を支持したことで中間票を取り込めなかったのではないか、これが負けた要因の一つだろうと、そう思えてなりませんでした。
結果に愕然とし、子どもたちの未来が、被災者のみなさんの生活が、日本中の原発周辺住民と福島で被曝された方々のことが思い浮かび、辛く、苦しく、やるせなく、涙が出ます。
民主党の議員たちは、本当に何もわからない馬鹿ばかりなのだろうか? 被災者支援も復興も手をつけず、国際テロ国家ともいえるほどに意図的に放射線の垂れ流しを続け、全福島県民に対し放射線被曝の影響調査のために人体実験を行うなど、自らが選んだ首相の下でこの国難という名の人災を引き起こしておきながら、国家再建に向けた次の首相を決める政権与党の代表選で、この結果です。
こうなると、他陣営の推薦人となった上記議員さん方へも、私の怒りの矛先は向かいます。代表選翌日の30日夕刻、私は江端貴子氏と小林興起氏の事務所に抗議の電話をしました。
江端貴子氏に対する電話は、概ね以下のような内容です。
「何故、野田のようなアホの推薦人になったのか?」
「何も考えてない、財務省だけではなく全ての官僚に言われるがままですよ!」
「こんな大事な選挙で、どうして小沢氏と行動を共にしないのか?」
「米国と官僚の傀儡から政治を国民に取り戻すチャンスだったのに!」
「この国難、全閣僚が小沢さんの指示の元に動く体制が必要でしょう?」
「総選挙では小林興起氏を比例に回してまでして、勝たせてもらったのに!」
「つい先日も駅前で、小沢さんを支えると、返事をしてくれたじゃないか!」
「まさかこのような裏切られ方をするとは!」
延々と電話に出られた秘書の方に怒りをぶつけたのですが、江端氏と連絡を取って下さり、折り返しの電話で説明して下さいました。とても誠実で気配りと心配りのある女性秘書です。
その秘書の方からの話で、なぜ江端貴子氏が野田佳彦氏の推薦人になり、そして野田氏に投票したのか、その理由も経緯も、よく理解し納得できましたので、引き続き江端貴子氏を信じて応援することをお伝えしました。ただし、それでも「野田佳彦を信じるのは甘いと思う」との一言を添えて。
この女性秘書は、小沢一郎氏の理念や政策についてもよくご存じでした。江端氏は素晴らしい秘書をお持ちだなあと、感心した次第です。
江端氏が野田氏の推薦人となり野田氏に投票した経緯について、ここで詳細を書くことはできませんが、関連することを気弱な地上げ屋さんが書かれてました ので、今回の代表選では小沢一郎氏とその周辺で「こんなことがあったんだ」と、そのようにご理解下さい。
江端貴子氏については、政策で小沢一郎氏を支持する当選1回の衆議院議員ですが、北辰会に所属しているわけではありません。どこのグループにも所属せず、自らが信頼し信じられる政策を支持し推進していきたいと考え行動されています。
小林興起氏の事務所へも抗議しましたが、鹿野氏の推薦人であったが決選投票で誰に入れたかは、不明とのことでした。新聞を読んでも、小林興起氏の投票先は公表されていませんでした。
私は小林興起氏を尊敬していますが、小林興起氏が小沢一郎氏のことをどのように思っていらっしゃるかは、よくわかりません。しかし今後も国民のために全力を尽くされるであろうことは、疑う余地も無く、信頼しております。
代表選の翌日、小沢一郎氏は、小沢氏を支える議員のグループを1本化すると発表されました 。当選1回議員の「北辰会」と当選2回以上の「一新会」、それに「参議院グループ」が統合され、小沢氏自らが率いる政策集団となるようです。
野田首相が小沢氏と米国+官僚の間でどのような方向に舵取りをしていくかは、まだわかりません。もしかすると、小沢氏はまたもや騙される結果となるかもしれません。
いまのこの国難を乗り切るのに一刻の猶予もならぬことを、誰よりも理解されている小沢氏は、野田首相に騙されたときのリスクまでを読み、いま自らを支持する議員のグループをまとめ、次の一手を準備しているのだと思います。
私 「日本の再建を、どうか宜しくお願いします」
小沢氏 「はい、わかりました」
(昨年9月の第60回小沢一郎政経フォーラム)
私 「私たちも頑張りますので・・・」
小沢氏 「僕も、頑張ります」
(本年8月の第62回小沢一郎政経フォーラム)
小沢一郎は、厚く大きく温かな手で、力強く握り返してくれました。
小沢一郎を信じ支える議員のみなさん、有権者のみなさんとともに、私も諦めずに戦い続けます。
【小沢一郎氏の支持拡大ツールです】
下記データを印刷あるいはメール送信などにて、友人・知人・ご家族などにお渡しいただき、小沢一郎氏の支持拡大にご利用ください。
小沢一郎氏の決意表明「私には夢がある」 全文
※昨年9月14日民主党代表選挙当日のものです。これを知らない国民が多いのです。
PDFファイルのダウンロードと印刷 ⇒ http://bit.ly/e8fVSx
※印刷は両面印刷でどうぞ。
検察審査会の疑惑と起訴議決について~小沢一郎の正論
(民主党倫理委員会への小沢氏の主張)
PDFファイルのダウンロードと印刷 ⇒ http://bit.ly/hBJaIo
※印刷は両面印刷でどうぞ。
【政治への参加は個人献金から】
これまで小沢一郎氏が主張されてきた「企業献金の廃止」を実現し、個人が政治家を支援することで国政に参加する政治を目指しませんか?
例えば、政治家小沢一郎を支援することは、「自立と共生」という理念を基盤にして「国民の生活を第一とする」国家形成に参加することです。そしてそれは、子どもたちの未来を築く第一歩であり、親として、大人として、子どもたちへの責任を果たす行為です。
小沢一郎氏への献金は、小沢一郎ウェブサイトの「政治献金のご案内」から「陸山会 入会申込書 送付依頼フォーム」に必要事項を記入し(もちろん、献金する金額も!)、送信ボタンをクリックしてください。
陸山会への寄附は、原則として月額1,000円=年額12,000円以上から(月払い、半年払い、年払いのいずれか)とされていますが、一回限りの寄付( カンパ )も、1000円以上であれば随時可能です。
寄付の額はご本人の意思でいくらでもかまいませんし、回数は、一回限りでも毎月の献金でも、或いは年払いでも、ご都合で判断してください。
※入会申し込みが多数殺到した場合、事務処理が遅延し、申し込み後に陸山会から振込先口座の案内が届くまで、時間を要する場合があります。
■必読! 民主党・小泉俊明議員による「小泉竹中売国政治の総括」
2010年(平成22年)2月9日の衆議院予算委員会での質疑から全文掲載
■必見!必読! 緊縮財政・増税論に騙されるな!消費税増税の必要はない!
(平
成22年2月24
日 衆議院予算委
員会公聴会から)
▽二宮厚美・神戸大大学院教授
「今
こそ垂直的な所得再分配の再構築で経済復興・格差と貧困の是正・財政改革を」
⇒衆議院テレビで映像を観る ⇒質疑の会議録を活字で読む
▽菊池英博・日本金融財政研究所所長
「経済のイ
ロハを知っていれば考えられない旧政権によるデフレ下の緊縮財政」
⇒衆議院テレビで映像を観る ⇒質疑の会議録を活字で読む
▽下地幹郎(国民新党) [消費税に関する質疑]
「旧政権では国民から徴収する消費税が、財
界のための法人税減税の財源に使われていた」
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