カテゴリー「米軍基地 沖縄」の記事

2010年8月22日 (日)

「沖縄を守れるか」「日本の独立が可能か」が9.14民主党代表選にかかっています

このところ郵政や年次改革要望書関連の記事を書く機会が増えていたのですが、そうしたら、19日にこんな報道が。。。
「郵政民営化委:政権交代後、初の会合」

今回このことで何も書きませんが、ただ感じたことを一言、

「アホか!」

売国者・田中直毅氏がまた動き始めたようですね。それに対し、原口一博総務大臣が国民の声を代弁してくれています。


ところでその19日は、民主党代表選に小沢一郎氏が出馬するとかしないとかメディア報道が賑やかだったようですが、小沢さんには是非出馬してもらわなければなりません!
出馬できないとしても小沢支持議員から代表を選出、そして小沢さんが入閣し、小鳩政権で成し得なかった改革を一気に進めていただきたい!

もしも小沢さんが出馬されない場合は誰が?
恐らく国民の大半は同意しないと思いますし、ご本人も全くその気はないでしょうが、私は再度、鳩山由紀夫氏が代表戦に出られるのもよろしいかと。。。

誰が次期民主党代表=首相になろうとも、小沢一郎に近い人間が首相になれば、それだけでバッシングの対象です。まして小沢一郎が入閣すれば、更に増幅された悪意をもって攻撃されることは見えています。
加えて1年で3人目の首相交代ですから、それも攻撃材料に付加され、新首相と小沢一郎はまたまた毎日が暴風雨という事態です。

小沢一郎に近い人間は誰であろうと、メディアの集団ヒステリーによる大衆煽動でイメージダウンすることが明白なのですから、ここで鳩山さんが敢えて再度首相になることが選択肢としてあってもいいんでないの? というところが私の正直な気持ちです。
「非常識だ!」「前例がない!」「恥を知れ!」「史上希に見る大ブレだ!」「世界の日本を見る目が...」などと、そんな想定される非難も気にする必要はありません。最強の世論誘導手段"支持率急降下"も無視です。粛々と、そして一気に、改革を断行すればよいのです。「官」直人と凌雲会+野田グループを追い出し政界再編、ねじれも解消すれば、あとは次回総選挙までの3年間で結果を出すだけですから。

そのためにも、鳩山さんは失敗からの学びを実行すればよろしい。前回はスタートで小沢排除をしたことでつまずいたのです。だから今回は「小沢一郎を入閣させる!」それだけで十分です。
私は6月2日の民主党両院議員総会で鳩山さんが辞任表明した最後に、遠い映像でしたが、小沢さんと鳩山さんが固く握手し言葉を交わす姿を確認しています(300k http://bit.ly/91Wj0W  56k  http://bit.ly/d8Suwo )。更に写真では、小沢・鳩山両氏の志を一にする、力強い目線で二人の気が通じ合う姿を、確認しました(http://bit.ly/b3Zx8B )。同志として互いに信じ合う者の姿です。私は、未だ二人の絆は強いと確信しています。

でもまあ、最後は普天間問題で想像を絶する恫喝も受け恐怖にあったであろう、そんな鳩山さん自身がまた首相になろうとは思うはずもありませんが、しかし小沢一郎が入閣すれば、前回とは異なり、閣内で鳩山首相を守る同志を得ることになるのです。

もしも小沢一郎が民主党代表選に出ないのであれば、新首相は組閣で小沢入閣を! そして日米規制改革委員会を廃止した自主独立・国民主権への道 を登りつめて欲しいと、切望します。できれば鳩山首相で。。。


さて、小鳩政権を沈没させた普天間基地移設問題で、「グァム+テニアン移転」を最後まで主張し奮闘された民主党・川内博史議員のHP を久しぶりに訪問したところ、普天間基地問題を取り上げた動画がありました。関西テレビ・スーパーニュースアンカーの7/26特集『出口なき普天間問題 海兵隊の「抑止力」を問う人びと』(全12分) を紹介されたものです。必見です!

前編(9分10秒) は伊波洋一宜野湾市長・川内博史衆議院議員・孫崎享元外交官が登場。後編(3分15秒) は基地反対運動をしている浦島悦子氏の話を視聴できます。

メディアとしては珍しく勇気のある報道をされたものです。
普天間基地移設問題で自ら小鳩政権沈没させた鳩山前首相ですが、その沈没は何故か?最後は「抑止力」という言葉を出し普天間問題をひっくり返したところに起因します。その信じられない言葉「抑止力」を否定し「沖縄に海兵隊は不要」との主張が、この動画では展開されています。私は、以前から「普天間基地移設問題は"カネ"の問題だけ」だと主張してきましたが、そのことも川内議員や孫崎氏の言葉で強調されています。


動画の内容を以下の通り文字に起こしましたので、この動画をご覧になれない方もこちらをご参照下さい。(番組HP http://bit.ly/byMhmz  から引用し編集)



《前編(9分10秒)》

山本浩之アナ(以下 山本アナ):
日本政府は「沖縄にいる海兵隊が抑止力になるので、代わりの施設が必要だ」として、名護市辺野古への移設を進める方針です。
しかし、与党の中でも異論を唱えている人たちがいます。

村西利恵アナ(以下 村西アナ):
米軍は世界規模で軍の配置の見直しを行っていて、アジア太平洋の同盟5カ国の安全を保障するため、海兵隊の拠点をグアムにすると決めています。
沖縄からも海兵隊8000人がグアムへ移るため、抑止力といえる沖縄常駐の海兵隊はほとんどいなくなるという指摘があります。
今日は沖縄のアメリカ軍基地の意味について考えます。

ナレーション(以下TV):
沖縄県宜野湾市の普天間飛行場。
住宅地が隣接し世界一危険とされながら、移設先が決まらないことを理由に返還決定後14年も放置されています。
鳩山政権が普天間の代替施設を辺野古に作ると日米共同声明を出した翌日、宜野湾市の伊波洋一市長は、立命館大学で特別講義を行っていました。


伊波市長:
「なぜ日本では米軍基地が邪魔者扱いされるのか、決定的な違いがある。米国の中では基地は地域住民に迷惑をかけては存在できません。だけど日本の場合は米軍がしたい放題。規制措置をつくっても、ひとこと必ずこう書かれている。『米軍の必要の時にはその限りでない』と。つまり、米軍が必要だと言えば許される」

TV:
訓練飛行は夜10時までと決めたのに、爆音は深夜にも及びます。アメリカ本土やヨーロッパのアメリカ軍基地では考えられないことだといいます。
伊波市長は市役所に基地問題の専属スタッフを置き、アメリカ軍の公式情報などに接触させています。沖縄に基地を置きたい日本政府に対抗するためです。

宜野湾市職員:
海兵隊がグアムに移転した際、環境にどう影響を与えるのかをアメリカ軍がまとめたWEBサイトを表示しながら...
「司令部要素が3046人、航空戦闘要素が1856人、地上戦闘要素が1100人・・・」

TV:
宜野湾市は海兵隊の主力部隊がごっそりグアムに移ることをいち早くつかんでいました。しかし日本政府は、移るのは司令部だけで、残る海兵隊が抑止力になると言い続けています。

宜野湾市・基地政策部 山内繁雄部長:
「国が持っていない情報を、僕らは持っていますから。僕らが市民を救わないと誰も救ってくれませんので、いろいろやるわけです。できることはいろいろやって、どうにか返還にこぎつけたいという必死の気持ちなんでしょうね」

TV:
去年、日米両政府が結んだグアム協定にも、「沖縄からグアムへの移転はアジア太平洋地域の抑止力を強化するもの」と記されています。だからこそ日本は、移転費用として6000億円も出すと約束しているのです。
それなのに、アメリカはなぜ、辺野古にもこだわり続けるのでしょうか。それは1ドルも出さずに基地が手に入るからだと、民主党の川内博史衆議院議員は言います。

川内博史議員(以下 川内議員):
「あれば便利ですからね。アメリカにとっては、『日本がつくるって言ったんだからつくってよ。約束したじゃない』と、ただそれだけですよね。」

TV:
一貫して国外移設を訴えている川内さんは、鳩山政権が日米共同声明を発表する前日、与党議員182人を束ね「移設先はグアム・テニアンにすべきだと」いう緊急声明を官邸に出しました。182という数は、政務3役をのぞく与党議員の過半数に上る勢力です。

川内議員:
「グアム・テニアンでアメリカときちっと話をすればいいじゃないかというのは、ある程度の力を持ち得ている。また182という数字は、今後政府がアメリカと話をしていく上で、ものすごい圧力になる。」

TV:
与党内で国外移設派が一定の勢力をつくる一方、外務省は辺野古沖を埋め立てる方向で着実に協議を進めています。

TV:
共同声明後、初めて沖縄に入った川内さんは、怒りをあらわにする沖縄の人々に「地元の同意がない限り、強行はできない」と繰り返しました。

川内議員:
「前の2+2(日米安全保障協議委員会)には、『国外への分散』という文字は入ってなかったんですよ」

沖縄県民:
「屁理屈だ」

川内議員:
「屁理屈じゃない。この国の政府は、皆さんのためにいるんですよ」

沖縄県民:
「ためになってない」

川内議員:
「この国は独裁国家じゃない。何人かが『辺野古』って言ったら辺野古になるわけじゃない。だから闘うんですよ。182名の衆参国会議員の同志もいます。最後まであきらめません、私は。どんなことがあっても国外移設を目指して全力で闘い抜きます」

TV:
外務省時代に国際情報局長を務め、大学で安全保障を教える孫崎享さんは、「辺野古に基地を作らなくても日米同盟は壊れない」と主張します。

孫崎享氏(以下 孫崎氏):
「アメリカの基地は世界各地にありますけが、日本が一番重要なんですね。全世界の30%あります。この中には横須賀・横田・佐世保……こういう非常に重要な基地を海軍と空軍が持っています。その中で普天間がどのくらいの比重を占めているかと言うと、20分の1にも達しない。だから普天間の20分の1のために、残りの20分の19をおかしくして、我々はそれなら出て行くとかそういう話には絶対にならない。」

TV:
日本は米軍駐留費の75%も負担していて、主要国と比べても突出しています。孫崎さんは防衛面というより、経済的な意味で日本への依存が高まっていると分析。費用の負担割合にしても、騒音対策にしても、ヨーロッパ並みを求めることができるはずだと指摘します。

孫崎氏:
「安全保障で日本がアメリカに『あんたの言うの、ちょっとまけてください』とか『ちょっとトゥーマッチじゃないですか』と言って頑張ったことはないですよ。今回初めて『いやそうじゃない。米国が言うことじゃなく、我々は沖縄の人に重点を置いて解決したい』と、日米安保50年の中で初めて立ち上がったような感じなんですよね。」


《後編(3分15秒)》

TV:
名護市には基地受け入れの見返りとしてさまざまなハコモノがつくられてきました。こうした経済振興が地元の発展につながると信じて、過去の市長たちも基地受け入れを認めてきました。
しかし基地反対派の市長が誕生し米軍再編交付金はストップ。 完成したばかりのこの施設も交付金をあてにできなくなりました。

浦島悦子さん(以下 浦島さん):
「常識で考えても、地域の人たちも、こういう豪華な建物が成り立つはずはないと。いったいどうするんだろう?と」

TV:
名護市に住み、基地反対運動を続けている浦島悦子さん。
どんな経済振興策を出されても、基地反対を主張する市民が多いことは選挙結果が示していると話します。

浦島さん:
「戦争のときも、本当にみんなの気持ちと全然別のところで決められたことにみんなが巻き込まれていった。戦後、畑も出来ない中で海だけが頼りだった。海のものを食べて、海からとったものを売って、お金に替えて、子どもを育てたっていう体験をみんながしてるから、海は命の恩人。だから絶対基地はつくらせてはいけないという思いで、ずっと今まで頑張っている」

TV:
戦争を憎む心と自然に対する敬意。 それを分かったうえでなお、辺野古の海を埋め立てるのか。むしろ、沖縄以外の民意がそのカギを握っています。

山本アナ:
そうですね。沖縄県の方以外の、私たちも含めてみんなで真剣に考えなければならない問題なのに... ...
例えば、川内さんのように民主党の中に182名も、与党でそれだけの数というのは相当な力があるのです。しかしそれを主張するだけではなく、あなた方(川内議員ら182名のこと)が行動しないことには、これは沖縄県民を始め日本人はみんな納得しないですよ。
本当にその気持ちがあるのなら行動すべき。鳩山前政権はこの問題で倒れたのだから、民主党の中でそれを主張し続けるのであれば、きちっとそれを行動で示して欲しいと思う。

《以上 前後編 計12分25秒》


冒頭のナレーションで、鳩山政権が普天間基地移設先を旧政権の辺野古案に回帰する日米共同声明を出したことについて触れています。
この件で私は以前、「この閣議決定は、日米共同声明(つまり日米の官僚同士による確認事項のようなもので政府間合意ではない)を踏まえた日本政府の今後の取り組みを意思決定したものであり、その取り組みとは"普天間飛行場の移設計画の"検証・確認"を進めていくこと、そしてその中には鳩山首相(当時)の腹案も含まれている」、つまり「日米両政府間の合意への閣議決定は、これらの"検証・確認"後に再度開く必要がある」、しかも「閣議決定し日本政府の意思表示をするためには、地元の同意と連立の合意が必要」との考えを書きました(http://bit.ly/aJapWL )。

普天間問題では地元の反対が覆るわけがなく、そのことだけでも辺野古現行案回帰とする政府間合意は不可能だったのです。鳩山前首相は、窮地に追いやられながらも「大逆転への脚本」を書き、行動に移すつもりでいたのです。

ところが「官」(凌雲会)政権は、鳩山さんが残したこの大逆転へのシナリオを潰しにかかっています。地元沖縄の民意を「辺野古移設賛成」に変えようというのです。
植草一秀氏の論考 にある通り、民主党は沖縄県知事選で「辺野古移設反対派である宜野湾市の伊波洋一市長」を落選させ、「当選後には辺野古移設を容認するであろう仲井眞沖縄県知事」を勝利させるという、沖縄県民と国民への詐欺的行為を進めています。
前原国交相は島袋前名護市長らと密会 し、沖縄県知事選での仲井眞知事と名護市議選での辺野古移設賛成派のダブル勝利を画策する動きをしています。

このような状況にあって、山本浩之アナウンサーの「あなた方(川内議員ら182名のこと)が行動しないことには...」以下の最後の言葉にはメディアとしての限界を感じます。
沖縄の米軍基地の問題は、民主党ではなく旧政権にこそ責任があるのです。しかし、旧売国対米隷属政権および国民に寄生し亡国政策を推進する官僚の実態を暴露する報道は、彼等メディアには極めて困難なことです。
読者の多くの方には既知の話となりますが、メディア関係者にとって日本を支配する官僚と米国に関わる本質を追求することは、官房機密費(メディアとカネ)の問題が影響するだけでなく、彼等の命に関わる問題ともなるのです。

ここで山本アナウンサーの言う「あなた方」を、「"5.27普天間問題緊急声明"でグァム・テニアンへの移設を訴えた川内博史議員ら182名(http://bit.ly/crvDny  ※はたともこ氏のブログから)」ではなく、「全民主党議員・党員・サポーター、そして私たち有権者」と置き換え、行動していきたいものです。

沖縄県知事選は11月28日です。
9月14日の民主党代表選で小沢一郎氏、もしくは小沢支持派(=自主独立・国民主権派)が勝利すれば、官・凌雲会一派(=売国対米隷属・新自由主義派)を排除し、日本政府として沖縄を守ることが可能です。

今回の民主党代表選では、民主党所属議員のみならず、民主党員およびサポーターの皆さんの行動が、日本の将来を左右します。
私たちネットユーザーも、ネット上での言論だけでなく、実際に人と会う場面において「売国対米隷属派の実態と問題の真実」を伝え広めていきたいものです。



■必読! 民主党・小泉俊明議員による「小泉竹中売国政治の総括」

2010年(平成22年)2月9日の衆議院予算委員会での質疑から全文掲載

■必見!必読! 緊縮財政・増税論に騙されるな!消費税増税の必要はない!

   (平 成22年2月24 日 衆議院予算委 員会公聴会から)

▽二宮厚美・神戸大大学院教授
「今 こそ垂直的な所得再分配の再構築で経済復興・格差と貧困の是正・財政改革を」
 ⇒衆議院テレビで映像を観る   ⇒質疑の会議録を活字で読む

▽菊池英博・日本金融財政研究所所長
「経済のイ ロハを知っていれば考えられない旧政権によるデフレ下の緊縮財政」
 ⇒衆議院テレビで映像を観る   ⇒質疑の会議録を活字で読む

▽下地幹郎(国民新党) [消費税に関する質疑]
「旧政権では国民から徴収する消費税が、財 界のための法人税減税の財源に使われていた」
 ⇒衆議院テレビで映像を観る   ⇒質疑の会議録を活字で読む

■私たち国民の声を届けよう!

亀井静香ウェブサイト
小沢一郎ウェブサイト

■以下の書籍をまだお読みでない方は是非ご一読ください、お薦めします。

小林興起氏の 「主権在米経済」2006年5月刊
関岡英之氏の 「拒否できない日本」2004年4月刊  (小林興起氏はじめ”抵抗勢力”とされた議員が郵政民営化に反対する端緒となった著書)
植草一秀氏 の 「知られざる真実 -拘留地にて-」
植草一秀氏の 「売国者たちの末路(副島隆彦氏との共著)」

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2010年8月 6日 (金)

終戦の月に、沖縄の思いを知る2本の動画を見ました

最初にお知らせです。

■8月3日夜から、当ブログのトップページに異常が発生しています。右サイドバーにあった表示項目(最近の記事・最近のコメント・最近のトラックバック他)が全て消え、中央の記事表示スペースの最後に移動しているなど、複数の問題が発生しています。
この件、ニフティのココログサポートに異常発生の報告をしましたが、対応処理できるまで時間を要するかと思います。問題が解決するまでの処置として、ブログトップページでの各記事の概要表示を止め、最新の記事から順に全文掲載するよう、変更しました。 
(※8月6日問題解決したので元のトップページに戻りました)

■左サイドにあるアルバム「釣り(フライフィッシング)」  と「プリザーブドフラワー 」  を更新しました。 私がサボって眠らせていた写真を大挙掲載しました。釣り(フライフィッシング)や花(プリ花)に興味のある方は是非どうぞ!

さて、8月になりました。昨年の8月30日は、主権者国民の手で歴史的政権交代を実現させた総選挙が行われました。しかし、国民の期待と世界中からの注目を受け船出した小鳩丸は、「政治とカネ」と「普天間基地」を標的とした集中砲火を浴び、僅か10ヶ月で撃沈されてしまいました。
あれだけメディアと野党からの集中砲火を浴びた「普天間」ですが、日本が「官」(凌雲会)政権に乗っ取られて以降、「普天間狂想曲」は終演となり、参議院選の争点も消費税増税にすり替えられてしまいました。ここまでメディアに愚弄されても疑問も怒りも持たない国民は、官僚・メディアなど売国対米隷属派と宗主国アメリカから見ると、やはり「去勢された家畜」なのでしょう。

8月は広島・長崎に原爆が落とされた月、終戦の月、本日6日は広島原爆の日です。しかし沖縄には、戦没者追悼式典も行われる「慰霊の日(6月23日)」があり、その日は3ヶ月間で20万人にも及ぶ犠牲者を出した沖縄戦が事実上集結した日であることを知っているヤマトンチュは、実際どれほどいるでしょうか?

「普天間狂想曲」の最中、私は「私たちヤマトンチュが沖縄の人々の苦悩を共有し共に闘える日は近いかもしれない」と思っていたのですが、自ら考えずに情報をメディアのみに依存する多くの国民を見ると、残念ながら、政治の力でメディア改革を実現するまで、まだまだ先の話なのかもしれません。
そんな思いで沖縄と駐留米軍のことを考えている折、貴重なユーチューブ映像を見ることができました。mixiのアントニオロペスさん が紹介してくださったものです。


「島唄(歌詞に隠された意味 字幕付き)」



私はこの動画から、島唄の歌詞に込めた平和への祈りと犠牲者への哀悼・感謝のメッセージを受け取りました。島唄をこのような思いで歌う、その魂に共感しました。
太平洋戦争(大東亜戦争)への歴史認識は人それぞれかもしれませんが、戦場となった沖縄で、家族を、沖縄を、日本を守ろうと犠牲になった人々への哀悼と感謝は、皆が持つものでありたい、そう思います。

しかしながら、この歌詞に感動する一方で、疑問も一つ浮かびました。
「歌詞に隠されたこの言葉は、島唄の作者・宮沢和史さんのものなのだろうか?」

私は動画のタイトルに「歌詞に隠された意味」という文言を入れるところは賛同できません。この動画には「動画の作者が島唄の歌詞に込めた思い」は表現されていると思います。しかしタイトルを「島唄~歌詞に隠された意味」とすることで、「島唄の作者である宮沢和史さんの、島唄に込めた思いが動画に表現されている」と、そのようにも解釈しそうです。
加えて、動画の中に作者個人の歴史認識がメッセージとして入れられていることに注目しました。例えば「欧米列強支配からの解放のために日本はアジアに進軍した」旨の記述です。

これについては、多くの方が違和感を覚えるのではないかと思います。
しかし、元自衛隊幹部であった佐藤守氏の著書「金正日は日本人だった」 には、戦後30年間ひとりフィリピンで戦い続けた小野田少尉や金正日の父親(金策:畑中理)と同じ帝国陸軍の残置謀者たちが、大東亜共栄圏でのアジア民族解放実現のためアジア各国に潜入していたことが書かれていますし、江藤淳の「閉された言語空間」 を読むと、占領軍がメディアや教育を通し、戦争の史実を変えてまで日本人を洗脳し、それが現在まで延々と続いている事実を知ることができます。

つまり、実は違和感を覚える私たちこそが、米国が変えた史実を教育され育ってきたのかもしれないと、そのようにも思えるわけですが、でもやはり動画を見た大多数の方は、作者の「歪んだ歴史認識」「屈折した歴史観」といった感情を持たれるのではないでしょうか。

こんなことを考えながら「実際、島唄に込めた宮沢和史さんの思いはどうなんだろう?」と検索したら、「海辺のノート」さん(http://bit.ly/9eS4ac )に行き着きました。考えさせられます。

ユーチューブは著作権の問題もあり、投稿する側には著作権者を尊重し注意を払う責任があるはずです。
これほど感動できる動画を作成した作者であれば、もう少し宮沢和史さんと視聴者への配慮を施してもよかったのでは、と思うのですが、思想的に偏ってしまうと、難しいかな?


では、宮沢和史さんが自分の作品「島唄」に込めた思いが動画で見ることができますので、紹介します。


「沖縄慰霊の日 宮沢和史島唄誕生秘話を語る 島唄に込められた思いとは?」



沖縄戦の話と映像・写真。そして5分17秒過ぎからの宮城喜久子さんの話に胸打たれ、次に宮城さんの思いを受け宮沢和史さんが歌う「島唄」(7分30秒あたりから)に圧倒されます。
ひめゆり学徒隊の真実を知ることで、沖縄戦における日本軍が犯した罪への憤りと犠牲者の無念、これがこの歌に秘められた宮沢さんの思いであると認識できます。

私は、宮城喜久子さんの言葉と宮沢和史さんの歌を聴き、犠牲となられたひめゆり学徒隊をはじめ、沖縄のことをもっと知らなければならないと思いました。
しかしこの映像にも、一つ疑問があります。宮城喜久子さんのメッセージは

「"アメリカ人は人間じゃない、平気で人を殺す"という当時の誤った教育が多くの犠牲者を出した」
「真実を知っていればみんな死ななくて済んだ」
「今の若い人には事実を知って命を大事にしてほしい、その原点は戦争をしないこと」

と、心に響く話でしたが、これ意外に宮城さんからのメッセージはなかったのでしょうか?
これはZEROという番組の録画です。生放送の録画ではありません。つまり編集が可能だということですが。。。

私は、メディアの特質は「やらせ・脚色・捏造・嘘」であると考えており、特に政治と社会問題ではどの報道も番組も、必ずどこかで人を欺く行為が仕組まれていると思うのです。
この番組は、宮沢和史さんの「島唄」誕生秘話が主題であり、「ひめゆり学徒隊を無念の自決に至らしめた日本軍の罪」を大きく取り上げたいのでしょうが、受け取り方によっては、宮城さんのメッセージを利用し「日本軍の罪と米軍の正義」という構図をクローズアップしているようにも思えるのです。江藤淳の「閉された言語空間」に書かれている「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(戦争についての罪悪感を日本人の心に植え付けるための宣伝計画)」が未だ健在である、とも感じてしまいます。

そんなわけで、ZEROとはどの局のどんな番組なのか、と調べてみたら、放送局は「CIA汐留支局」の「日本テレビ」でした。益々疑念が湧いてきます。


この2つの動画を見て沖縄のみなさんはどのような思いを抱かれるのでしょうか。機会があれば、教えていただきたいです。
宮城喜久子さんはじめ、沖縄の戦争体験者のみなさんが語る真実の話を、もっと拾っていきたいものです。



■必読! 民主党・小泉俊明議員による「小泉竹中売国政治の総括」

2010年(平成22年)2月9日の衆議院予算委員会での質疑から全文掲載

■必見!必読! 日本は財政危機ではない! 消費税を上げる必要もない!

   (平 成22年2月24 日 衆議院予算委 員会公聴会から)

▽二宮厚美・神戸大大学院教授
「今 こそ垂直的な所得再分配の再構築で経済復興・格差と貧困の是正・財政改革を」
 ⇒衆議院テレビで映像を観る   ⇒質疑の会議録を活字で読む

▽菊池英博・日本金融財政研究所所長
「経済のイ ロハを知っていれば考えられない旧政権によるデフレ下の緊縮財政」
 ⇒衆議院テレビで映像を観る   ⇒質疑の会議録を活字で読む

▽下地幹郎(国民新党) [消費税に関する質疑]
「旧政権では国民から徴収する消費税が、財 界のための法人税減税の財源に使われていた」
 ⇒衆議院テレビで映像を観る   ⇒質疑の会議録を活字で読む

■私たち国民の声を届けよう!

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小沢一郎ウェブサイト

■以下の書籍をまだお読みでない方は是非ご一読ください、お薦めします。

小林興起氏の 「主権在米経済」2006年5月刊
関岡英之氏の 「拒否できない日本」2004年4月刊  (小林興起氏はじめ”抵抗勢力”とされた議員が郵政民営化に反対する端緒となった著書)
植草一秀氏 の 「知られざる真実 -拘留地にて-」
植草一秀氏の 「売国者たちの末路(副島隆彦氏との共著)」

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2010年5月30日 (日)

無血独立戦争序盤戦は米国+売国官僚+マスコミ連合の完勝! 日本独立のために、小沢一郎の入閣を!

5月28日、福島瑞穂大臣(社民党党首)が罷免されました。福島大臣は国民の思いを一貫して主張し、筋を通しました。そして国民は政権交代しても日本が何も変わらない現実をつきつけられ、虚脱感と失望を抱き、活力を喪失しそうな気配も感じます。

鳩山内閣と民主党は、非常に厳しい状況に追い込まれたと言えるでしょう。国民の意思を汲み一貫して正義を貫いた福島党首に対し、鳩山内閣は反国民・従米の姿勢を示したのです。
これにより、参議院選での民主党惨敗、その結果、またまた衆参ねじれが生じ、再び政治の混迷が始まる、そんな懸念が現実のものとなりそうで、恐怖を感じます。

それを防ぐ手だては? 一気に政界再編となるのでしょうか? そうなると困ったことに、またもや創価学会(公明党)がキャスティングボートを握るのでしょうか? そんな亡国へと向かうような状況はまっぴら御免です。
ここで政界再編を起こすなら、以前から私たち国民主権派が主張する通り、日本の自主独立推進派(国民主権派) vs 対米隷属売国推派(市場原理主義派)という構図になるべきです。このことは、植草一秀氏も5月28日のエントリー で考察されています。

既に小沢幹事長は、次の政局へ向け始動したものと思いますが、是非、私たちの希望する通りの政界再編を起こしていただきたいものです。


本稿のタイトルには「小沢一郎の入閣を!」とありますが、このことは後ほど触れるとして、まず今回の福島大臣の「一貫性」と鳩山首相の「裏切り」について考えたく思います。

まず始めに、日米共同声明は日米両国の2+2、つまり(外務大臣・防衛大臣 + 国務長官・国防長官)の4閣僚による声明です。これは4閣僚による覚書、あるいは確認事項のようなものであり、正式な政府間合意ではありません。このことはBS11 INsideOUTに出演した民主党川内博史議員の発言(8分20秒過ぎから) にある通りです。
この共同声明に記された内容を正式に政府間合意へと持っていくためには、政府の意思表明をするための閣議決定が必要であり、閣議決定するためには地元の同意と連立の合意が必要となります。

当然、米国も外務・防衛の売国官僚たちも、この日米共同声明を軸に米国の意向を実現するよう交渉してくるでしょうが、地元の反対と社民党の反対がある以上、これは事前に亀井大臣が福島党首に話した通り、辺野古現行案は実現の可能性がないものなのです。


それでは5月28日に閣議決定された内容を見てみましょう。これが福島党首が署名を拒否し罷免されることとなった閣議の内容です。


「平成22年5月28日に日米安全保障協議委員会において承認された事項に関する当面の政府の取組について」

http://www.kantei.go.jp/jp/hatoyama/statement/201005/28kettei.pdf

表題には「当面の政府の取組について」とあります。
そして本文は以下の通りです。

平成22年5月28日
閣議決定

1 日米両国政府は、平成18年5月1日の日米安全保障協議委員会において承認された「再編の実施のための日米ロードマップ」(以下「ロードマップ」とい う。)に示された普天間飛行場代替施設について検討を行い、ロードマップに一部追加・補完をし、ロードマップに示された在日米軍の兵力構成見直し等につい ての具体的措置を着実に実施していくことを再確認した。
これに伴い、「在日米軍の兵力構成見直し等に関する政府の取組について」(平成18年5月30日閣議決定)を見直すこととする。

2 日米安全保障条約は署名50周年を迎えたが、特に最近の北東アジアの安全保障情勢にかんがみれば、日米同盟は、引き続き日本の防衛のみならず、アジア太平 洋地域の平和、安全及び繁栄にとっても不可欠である。このような日米同盟を21世紀の新たな課題にふさわしいものとすることができるように、幅広い分野に おける安全保障協力を推進し、深化させていかなければならない。同時に、沖縄県を含む地元の負担を軽減していくことが重要である。
このため、日米両国政府は、普天間飛行場を早期に移設・返還するために、代替の施設をキャンプシュワブ辺野古崎地区及びこれに隣接する水域に設置すること とし、必要な作業を進めていくとともに、日本国内において同盟の責任をより衡平に分担することが重要であるとの観点から、代替の施設に係る進展に従い、沖 縄県外への訓練移転、環境面での措置、米軍と自衛隊との間の施設の共同使用等の具体的措置を速やかに採るべきこと等を内容とする日米安全保障協議委員会の 共同発表を発出した。

3 政府としては、上記共同発表に基づき、普天間飛行場の移設計画の検証・確認を進めていくこととする。また、沖縄県に集中している基地負担を軽減し、同盟の 責任を我が国全体で受け止めるとともに、日米同盟を更に深化させるため、基地負担の沖縄県外又は国外への分散及び在日米軍基地の整理・縮小に引き続き取り 組むものとする。さらに、沖縄県外への訓練移転、環境面での措置、米軍と自衛隊との間の施設の共同使用等の具体的措置を速やかに実施するものとする。その 際、沖縄県を始めとする関係地方公共団体等の理解を得るべく一層の努力を行うものとする。

1は、書いてあるそのまま、日米ロードマップに書かれた事項を着実に実施していくことを再確認し、そのために「政府の取組」を見直す、ということです。

2は、「日米安全保障協議委員会の共同発表を発出した」つまり、2+2の共同声明を発出したことの事実を書いてあります。上記の通り、2+2の共同声明であり政府間合意ではありません。

3がポイントです。普天間飛行場の移設計画の「検証・確認」を進めていくと、日本政府の方針が書かれています。これから「検証・確認」するのであり、2の共同声明を政府案として意思表示するものではありません。更に「基地負担の沖縄県外又は国外への分散及び在日米軍基地の整理・縮小に引き続き取り組む」とあり、「沖縄県外への訓練移転、環境面での措置、米軍と自衛隊との間の施設の共同使用等の具体的措置を速やかに実施する」と、鳩山首相の腹案とされた国内ローテーション(自衛隊基地の利用)も書かれています。


今回の閣議決定は、日米共同声明を踏まえた日本政府の今後の取り組みを、意思決定したものであり、日米両政府間の合意に向けた意思決定ではありません。

さて、ならば何故、福島大臣は罷免も覚悟で頑なに「正義の主張」を貫いたのでしょうか?
社民党にとっては、党の主張・政策を実行に移すためにも、現政権に留まることが必須であるはずです。福島大臣が最後まで守りきった「国民のため、沖縄県民のための正義の主張」も重要ですが、政権与党でありつづけることも重要なはずです。

私は日常殆どテレビを観る機会がありませんが、今回たまたま、当日夕方のNHKニュースで福島大臣が罷免され、報道陣に囲まれながらもスッキリとした、にこやかな表情で車に乗るシーンを確認しました。

このことから、今回罷免されるに至った福島党首の一貫した正義の言動は、今回改選となる福島党首の「国民の支持を得るための選挙前パフォーマンス」であると考えられます。
鳩山首相も福島党首も、正式な政府間合意には「地元の同意」と「連立の合意」が必須であることを認識しています。そして地元の同意については現行案は100%受け入れられないことは明白です。政府は、地元同意を得られない訳ですから、共同声明にある現行案を政府としての意思表明に入れることは不可能です。福島党首は、社民党が反対の現行案を協議する閣議それ自体が、地元の同意を得られないために開催不可能であることを認識し、今回罷免されても筋を通すことを選択されたのだと思います。

これで国民の福島党首に対する政治家としての評価は上がりました。社民党は? 党としては連立維持が連立離脱かを幹事長会議にかけますが、福島党首は参議院選に向けて支持拡大することができ、党としても「国民への背信を行った民主党との連立は不可能」と意思表示することで、支持拡大が可能と判断するように思えます。

既に小沢幹事長は、社民党重野幹事長と「離脱しても選挙協力する」と確認しています。また重野幹事長は国民新党の自見庄三郎幹事長とも「選挙協力」を確認し、党としては、連立離脱後も与党と連携し政策実現を図る方針のようです。

福島党首にとっても社民党にとっても、今回の日米共同声明は、参議院選に向けた支持拡大への最良の機会であったようです。

と、この記事を書いている最中に、速報です! 
社民党の連立離脱決定とのニュース が飛び込んできました。
なんて、本稿を書き上げる頃には既にみなさんご存じだと思いますが(笑)。


では鳩山首相の裏切りについて。
鳩山首相の迷走は目を覆うばかりです。首相のこれまでの発言の全てが欺瞞とされるまで、何故ここまで、外務・防衛官僚の言いなりになるまで、追いつめられたのでしょうか?
先の沖縄での「現行案回帰」表明でも、今回の共同声明発表でも、本当は「これは米国議会対策のポーズです」と、そして「確かに状勢は非常に厳しいですが、まだまだ諦めません。声明文をお読み下さい。まだ最終決定事項は書かれていません。今後も協議を続け、必ずや、米国の軍産複合体(軍事覇権主義者たち)と売国官僚を打ち負かし、沖縄県民と国民の皆様が安堵される結果を、日本政府として出して見せます」と、言いたいでしょうが、今はできる訳がありません。

首相自らはそのような発言ができないにしても、川内議員のように、もっと官僚の策謀から首相を護衛しフォローする人材が、政府与党には必要です。現状、川内議員が一人頑張ってフォローしている姿しか見ることができません。
首相官邸には、売国官僚と官僚の手の内にある閣僚の攻撃から、鳩山首相を守る人間が皆無のようです。


やはり内閣発足時に小沢一郎を閣外に置いたことに尽きると思います。平野貞夫氏の新著「小沢一郎完全無罪」 には、「この小沢排除に関しては、政権交代前夜から党外で武村正義を中心に世論づくりが行われていた。それに党内の反小沢派が便乗し、鳩山代表に迫ったものだ。 ~中略~ 政権発足時の重大なボタンのかけ違いを民主党は反省すべきだ。」とあります。同様のことが、大下英治著「小沢一郎の最終戦争」 にも、確か小沢側近かある閣僚の話として書かれていました。

多くの有権者の思いはこれと同じだと思います。小沢一郎氏が閣僚として鳩山首相の横にいれば、もっと意思疎通ができ、官僚に取り込まれる閣僚も少なく諸々の改革が迅速に実行され、支持率もここまで下がることはなかったでしょうし、鳩山首相の子ども手当問題も、一一五事変(石川知浩議員と大久保・池田両秘書の逮捕)も、今回の普天間の迷走もなかったでしょう。


5月4日の沖縄訪問直前には、鳩山首相は小沢幹事長と会談しました
そして、沖縄での仲井眞知事と首相とのやりとりの最後は以下の通りでした。

知事「そしてまた、普天間の移設につきましてもいろんなマスコミのみなさんからの情報を得るのがわれわれ、むしろ、マスコミのみなさんから の情報がずっと先へ出るものですから、それを中心にうかがっていますが、それを是非、せめてわれわれのところにも同時に情報が来るように」

首相「はい。それはおっしゃるとおりだと思います。まだ、完全な政府案としてまとまっておらないものですから恐縮でございますが、できる限 り、当然のことでありますが、沖縄の知事はじめ、県民のみなさんと共に解決をさせていただきたいと思っておりますので、そのようにいたします」

知事「くどいようですが、本当に政権の公約といいますか、沿った解決策というものに対する期待が非常に強いものですから、是非公約に沿った 解決策、満足いくというか、納得いく解決策というのをひとつ、是非お示し願えればこんなうれしいことはございませんので、お願いいたします。総理の、よ く、マスコミのみなさんから出る腹案っていうものもあるんだろうということで、非常にみなさん期待しているものですから、よろしくひとつ、お願いします」  

首相「必ずそのようにいたします」

この時点では、鳩山首相は自身の腹案をまだ公表していませんでした。ところが、とうとうその腹案を公開することなく、辺野古移設という現行案を共同声明に盛り込むこととなってしまいました。
この間、鳩山首相周辺になにがおきていたのでしょうか。5月4日の沖縄訪問後、鳩山首相が小沢幹事長と直接会ったという情報は確認できません。

米国軍産複合体からの外務・防衛官僚を通した圧力は相当なものだったのでしょう。ヒラリー婆様も、中国への途上わずか数時間の途中下車をしてまで、岡田外務大臣に念押しして行きました。

官邸は、来日し鳩山首相との面会要請をしたグァム・テニアン両知事を門前払いまでしました。その責任者は経産省では事務次官一歩手前の審議官だった佐野秘書官です。
鳩山首相は官邸内においてこれまでずっと、四面楚歌だったのです。


ツィッターにはテレビ局も番組名も不明ながら、鳩山首相が福島党首の署名不要の「首相発言」で乗り越えようとしたところ、アメリカ側から署名を要請されたらしいとの、共同声明への米国の圧力を示唆する投稿( http://bit.ly/aptNzc  )もありました。
なるほど、この土壇場で福島大臣を罷免したことは、やはり社民党の連立離脱を米国側が要請してきた、そしてそのことに抵抗できないほど、鳩山首相が追いつめられていた。そのようにも思えてきます。

鳩山首相は、追いつめられ「死んだふり」をしながらも、今回の2+2の日米閣僚による共同声明を「米国議会が予算を通すための対策」と位置づけ、真の合意、つまり「国外・県外への日米政府間合意」に向けた協議はこれからという腹づもりでしたが、無血独立戦争の最中、鳩山首相は敵に包囲され、味方は誰もいませんでした。そのために、小沢幹事長と分断されていたのではないか、と私なりに想像しています。


歴史上始めて成し遂げた民意による政権交代も、米国と売国外務・防衛官僚+マスコミ連合軍によって打ち砕かれ、現時点では、国民そして国民政権を目指す民主党の完敗のように窺えます。

それにしても、昨年の内閣発足直後から、岡田外務大臣も北沢防衛大臣も、部下であるはずの官僚たち(米国の軍産複合体代理人)に手玉に取られ、政権公約も国民の意思も全く無視する、前政権そのものの言動に終始しました。
当初私は、平野官房長官、藤井財務大臣(当時)、仙石行政刷新大臣(当時)の更迭と、枝野氏を再び無役に 、と訴えていましたが、岡田・北沢両大臣については「暫くの要観察」としていました。しかしその後、この二人に対する私の判断が「要更迭」と切り替わるまで、時間はかかりませんでした。


これから、無血独立戦争で勝利するために、政府与党は何をすべきなのでしょうか?

明白になったことは、鳩山首相を一人孤立させた内閣では、米国と売国官僚+マスコミ連合軍には全く対抗できない、ということです。

私は5月28日に松田光世氏のツィッターを読み、自民と民主党内反小沢グループの謀略があった可能性も感じました。

普天間移設問題を現行案に至らしめ →内閣総辞職に追い込み →売国小泉派の民主党内支部長である前原氏を首班指名し、売国前原内閣発足 というシナリオです。

以下、松田光世氏のツィッター(5月28日)から一部ご紹介します。

=今日は長い一日。鳩山さんが連立解消に進むなら、参院選前の総辞職は不可避。昨日、小沢さんの代理で輿石参院議員会長が「選挙を前に連立解消なら支えら れない」と首相に最後通告。

=鳩山首相は、三党連立の合意をもとに首相に指名された。三党連立を解消するなら、いったん総辞職して連立を組みなおすのが筋。

=鳩山内閣が総辞職して首班指名選挙が行われる場合、自民党には民主党議員を首班候補として投票する動きが広がっている。

=「連立解消なら出す」と辞表を抱いて今日の閣議に臨む民主党の閣僚が複数。そもそも閣議が開けるのか、閣議決定できるのか、疑問。

=自民党が首班指名で民主党議員への投票を画策している件で、さまざま反応をいただいていますが、野党になった自民党がかつて社会党の村山富一委員長に首 班指名で投票し、政権に戻ったことを忘れてはいけません。自民党は、何でもやります。

また松田光世氏に寄せられたコメントへの、こんな返事もありました。

=釈明はしません。一民間人ができることはやりました。自分が首相秘書官なら鳩山さんの政治的自殺を体を張って止めました。悲しいことに首相の周りに本気 で、命がけで鳩山さんを支える人がいない。将星墜つ、です。小沢さんも6時過ぎに帰宅。もう見放しています。

ここはやはり、遅ればせながら、救世主小沢一郎の出番であると思います。
検察審議会が2度目の「起訴相当」を出そうが、気にすることはありません。

できれば小沢首相の誕生を願いたいですが、それは参議院戦後、民主党代表選で小沢氏が代表復帰してからにしましょう。今、内閣総辞職をされると、次の組閣で原口大臣も亀井大臣も同じポストに就けるかどうか不明です。それ以前に、上記の通り前原内閣発足などという、取り返しのつかない、地獄への扉を開けることにもなりかねません。

まずは何が何でも、内閣改造を即刻実施していただきたいものです。上記売国閣僚達を更迭です。政権発足後一度も仕事をしない千葉法務大臣、および経済・財政問題を理解できず、財務官僚に手玉に取られ亡国への舵を切りそうな危険度100%の菅財務大臣も更迭。そして鳩山首相を側面から支援し、無血独立戦争への総指揮を執って貰うため、小沢一郎氏の入閣です。
そして政界再編が急務であれば、それは小沢一郎の手腕に託します。

さあ米国に、小沢が前面に出てきた恐怖を抱かせましょう!
無血独立戦争を勝利に導くのは、小沢一郎です!


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植草一秀氏 の 「知 られざる真実 -拘留地にて-」
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2010年5月26日 (水)

普天間問題 今回の共同声明案は外務・防衛両大臣側の案であり、政府の最終案ではなかった 「鳩山首相はまだ海外移転を諦めていない」(川内議員)

普天間問題について、簡潔に要点のみお知らせします。この問題についての詳細は改めて書きたく思います。

まずBS11 INsideOUTに出演した民主党川内博史議員の映像をどうぞ。

「普天間移設問題」5/24  総理は国外・県外を諦めていない」


今回発表された共同声明案は、外務・防衛両大臣(官僚側)の案だったようです。決定事項ではない(政府案ではない)とのことです。鳩山首相は、沖縄を発つ前に10分間ですが民主党沖縄県連と会い「国外・県外を諦めたわけではない。まだまだこれから協議は続く。これからが勝負だ。」発言したそうす。

やはり今回は、松田光世氏はたともこ氏 が発信されていた通り、5月中の鳩山首相の発表は”米国議会で予算を通過させるための対策”であったということなのかもしれません。

川内議員のHP にユーチューブ映像がありますので、BS11 INsideOUT全編をご覧になりたい方はこちらをどうぞ。ご紹介した分も含め、複数に分かれています。


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2010年5月25日 (火)

鳩山首相殿 辺野古移設は理解不能です!

普天間基地移設問題で、鳩山首相に愛想を尽かした人、まだなんとか信じたいと思う人、現政権支持を撤回する人、いやいや最低4年、できれば8年は応援し見守りたいという人、それぞれでしょうが、このままでは参議院選での民主党は非常に厳しい状況になるものと、その認識は共通していることと思います。

以下、かっちょさんから鳩山首相宛のメールを掲載します。



鳩山首相殿
鳩山内閣閣僚ご一同さま


昨年9月の内閣発足以来、国民主権を掲げる鳩山内閣を
国民が選択した真に民主的な内閣として、断固支持してきました。
旧政権と一体になって、鳩山首相や小沢民主党幹事長の足を引っ張る
特捜検察や隷米官僚、大企業などの旧政権勢力と、彼らの手足となって
偏向した暴虐報道を垂れ流すマスメディアの情報攻撃に対して、
とても微力ながら、ネット上での鳩山政権応援論陣を張ってきました。

しかしながら、昨日沖縄で鳩山首相が表明された、
普天間基地の辺野古への移設との基本方針は、理解できかねます。
国民主権という鳩山内閣の基本を自ら放棄されたのでしょうか?
沖縄県民の悲願である「脱基地の島」という民意に対し、
選挙前の自らの約束を踏みにじったばかりか!?
つい一ヶ月前に自ら表明された「最低でも県外!」「辺野古の自然を守る」
という前言を、臆面もなく翻すおつもりですか!!??

あなたの発言をこの上ない理解者を得たという歓喜とともに
涙を流して喜んだ沖縄県民のみなさんの今の気持ちを理解されますか?
そして昨日、その喜びが一転して怒りとなり、悲しみとなり、絶望に変わったことを
理解できているでしょうか?
国民の心を理解してくれる政治家、国民を大切にしてくれる首相の誕生を
喜んだ全国の国民主権愛国勢力の失望を想像できますか?

昨日の首相発言を聞いて、「騙された!」とつぶやいた国民の気持ちが想像でき
ますか?
自公政権の置き土産である「辺野古移設」合意の扱いに苦慮しながらも、
最後には国民の声を、地元沖縄の声を尊重して「国外移設」を
米国に通告してくれるに違いない!・・・そう信じていました!!!

最終期限まであと一週間の時間がありますが、昨日の首相自らが
はっきり言明された「辺野古移設」が俄かに変更されるとは考えられません。。。
国民目線からの真っ当な判断が下されるものと信じていたのですが、、、

また連立当初から、国外移設を主張してきた社民党の連立離脱も
ありそうな気配です!どうひいき目に見ても、正義は社民党にあるように思われ
ます!!!
三党連立の枠組みが崩れる事態となれば、失う議席数以上に大きな痛手であり、
野党に政権攻撃に格好のエサを与えることになることは必至です!

ただ私は、もしこのまま辺野古移設が閣議決定されたとしても、
鳩山内閣支持を辞めるつもりはありません!!!
なぜなら、他の誰もが国民主権の政治をなしえないと思うからです。
自民や自民崩れの連中には、鳩山内閣の批判はする資格すらないもの!
と思うからです。
今回、鳩山内閣が苦渋の選択をなし得なかったのは、
前政権末期に結ばれた日米合意があったからに他ならないからです。
自分たちの不始末の尻拭いのために苦労している鳩山内閣に対し、
非難したりその判断を論う資格は、彼らには認められません!!!

今月末においても、「辺野古移設」の方針が変更されないのであるならば、
鳩山内閣は、そうなったいきさつ~なぜ沖縄から離れられなかったのか?~
~なぜ沖縄県民の声に応えることができなかったのか?~
を国民に対して説明すべきであると思います!
前政権との間に知られざる密約が存在したのか?どんな事情があったのか?
明らかにすべきではないでしょうか!!?

そこをはっきりさせた上でなければ、7月の参院選で再び国民からの
圧倒的支持を獲得することは難しいといわざるを得ません!
参院選で勝利して、向こう3年間の安定政権を手に入れ、
本当に国民目線からの政治に変えていかねばならないと思います。

平成の20年間で、新自由主義・グローバリズムという残酷な経済システムによって
ズタズタにされた日本経済~資本の論理によって壊された国民生活~
の回復がなされなくてはならないと思います!
それを成し得るのは、鳩山内閣をおいて他には考えられません!!!
どうか、そのためにも今回の沖縄基地問題で、国民から見放されることのないよう
説明責任を果たしていただきたく思います!

長文失礼しましたm(__)m


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2010年5月16日 (日)

海兵隊の海外移設をゴール設定する鳩山首相と、グァム・テニアン両知事と首相の面談を妨害・阻止した官邸責任者のこと

今週は、全く自分の時間を持つことができず、睡眠不足とオーバーワークで疲労困憊の毎日でした。自宅でPCを前にしても、ツイッターを少々ロムしたり、mixiやGREEの新着日記を確認する程度で、殆ど情報から遮断されたような生活を送ってしまいました。

そのような状況ですが、「ブログは更新したい」と、記事を同時進行で2~3準備していたのですが、残念なことに、ウィンドウズアップデート後の再起動で、準備していた原稿も、情報入手のためにとコピーしておいたURLも、データは全て消失してしまいました。

記事を作成する際、私は記事に使いたい情報をテーマ別に記録し、それを複数の記事原稿に落としていくのですが、結局は記事を書き上げる時間を取れず没にしてしまうことも多々あります。
しかしながら、今週は最低あと2つは記事掲載するつもりで準備していたのですが。。。

実は、夜中にウィンドウズアップデート後の再起動を促すアラートが何度も表示されていたのですが、その度に「後で再起動」と選択し、原稿を書いていました。そして睡魔に負けて就寝。その際PCは休止状態で、翌朝起床後にPCを起動させると、前夜の原稿がそのままデスクトップに残っている手はずだたのですが。。。

出勤の準備やら家族の朝食の支度やら、そんなことをしている間に、異変が起きました。PCの画面を覗きに行くと、そこにあるはずの原稿も、情報のコピーも、ブラウザーも、全てが消えていました。一瞬、何が起きているのか理解できませんでしたが、暫く考えて冷や汗が。。。 昨夜行わなかったアップデート後の再起動が強制的に実行された。。。 そういうことです。

何とも情けなく、力が抜けてしまいました。そんな訳で、書きたい記事はまだまだいくつもあるのですが、毎日の疲労に加え、作成途中の原稿を3つほど消失させてしまった徒労感から、まだ全く手をつけておりません(笑)。

PCといえば、私が始めてPCを使ったのは1996年、マックのデスクトップとノートを同時に購入し、立ち上げたばかりのSOHOの仕事に活かしました(このSOHOは負債を抱えたまま6年後に整理しました)。
それ以来、私はMacファンであり、アンチWindowsです。2000年あたりからは仕事の都合でWindowsも使用するようになり、その後Macを使う機会は減少し、2001年以降はWindowsのみを使用していますが、それでも未だにMacファンであり、アンチWindowsです。
スティーブ・ジョブスの独善も傲慢も許せますが、ビルゲイツの欺瞞は許せません(笑)。

脱線してしまいそうですね。閑話休題。

今回の「徒労」は自分のミスからでたものであり、マイクロソフトに責任転嫁するつもりはありませんが、一言。
「MSの都合で再起動させるのであれば、まずは起動中のソフトやデータを自動保護してから再起動させていただきたい」と、そのように思います。
ちょっとPCから外している間に強制再起動された、その被害者の心情を汲んでいただきたく(笑)。


と、ここまで書いて、今回の記事をブログ更新できなかった言い訳で終える訳にはいきません(笑)。

消失したデータは、「小沢一郎氏の在日米軍再編の考え方と鳩山首相の腹案との関連」や、民主党川内議員らが持ち帰った「グアム・テニアン両知事からの鳩山首相宛の親書」と「鳩山首相と来日する両知事との面会を官邸が妨害した」こと、「米国の太鼓持ち日経」の北朝鮮の脅威と普天間に関する欺瞞報道、NHKの「財政再建のための増税必要論への洗脳報道」など、”旬”な話題でもあったのですが、気を取り直して記事を書きます。


今回は、普天間移設問題についてツイッターからの引用です。
引用したツィートに関連しての私の意見や考えは省略しますが、始めに一言だけ書いておきます。

鳩山首相と小沢幹事長の駐留米軍への考え方はほぼ一致しています。鳩山首相が提唱する「駐留なき日米安保」と小沢代表(当時)の「米国の極東でのプレゼンス(存在)は第七艦隊で十分」との発言で、それを理解することができます。
冷戦後の世界情勢と中国の今後、そしてCIAと統一協会の演出で「東アジアの不安定要因」を芝居する北朝鮮 。鳩山首相も小沢幹事長も、これらの状況を深く認識した上で在日米軍問題を捉え、今後の日米安保と日本の自主防衛を考えていると思います。

そのことを私たちも理解した上で、日々の報道の何が真実で、何が情報操作された欺瞞報道であるか、それを見抜く力を養う必要があると思います。
そのための第一歩は、まず報道される情報の殆どが「虚」であるとの意識でマスメディアに接することからだと思います。

鳩山首相の沖縄・徳之島訪問(5月4日と7日)についての報道を例に挙げます。私は、まずこの件に関する報道の殆どが脚色またはカットされた情報操作によるものと認識し、報道される首相発言の何が真実で、何が欺瞞であるかを考えました。
そして、岩上安身氏のツィッター から鳩山首相と仲井眞知事の非公開会談が20分間持たれた ことを知り、また二人のオープン会談の内容(全文)を読むことができた ことで、鳩山首相の腹案は別にあるとの思いを確信することができました。

植草一秀氏山崎康彦氏 は、現在日本は独立戦争にあるとの認識をされています。私も同様の認識をしています
国民を欺く亡国マスコミとは距離を置き、ネット上の心あるブログやツィッターから、上質の情報を入手し、共々に独立運動のための理論武装をしていきたいものです。



■それではまず、私が注目しているツィッターから、民主党のはたともこ氏 です。

10:47 PM May 11th
5月末に向けて、「グァム・テニアン」VS「辺野古・徳之島・九州ローテーション」の闘いとなった。両者の決定的な違いは、地元の同意の有無。グアム・テニアンは地元が歓迎しているのだ!ヘリ訓練がオスプレイのローテーション訓練だと判明すれば、日本国内で同意する所はないだろう。

4:50 PM May 12th
民主党・山岡国対委員長、官邸で鳩山総理と会談。普天間問題について、連立維持の立場から、将来は国外・県外移設の方向性を打ち出して欲しいと総理に求めた。総理自身も、将来はグアム・テニアンの意向という。「グアム移設先行案」前進!!

7:06 PM May 12th
グアム・北マリアナ両知事の13日の東京訪問は、総理との面会が実現できず延期となった。官邸にブロックされたようだ。鳩山総理は会うと言っているようなので、総理との面会は、来週の両知事ホワイトハウス訪問以降になる。世界中で唯一地元の同意があるグアム・北マリアナを総理は最優先すべきだ。

7:25 PM May 12th
山岡国対委員長発言それ自体は前進ではないが、連立を維持するための発言で、社民党が受け入れることが前提。政府案とされる「辺野古・徳之島・九州R」案は社民党は反対、地元も同意しないので、結局将来(2014年)のグアム・テニアン移設だけが残る。5月末はグアム先行移設での日米合意だ!

7:39 PM May 12th
5月末決着は米国の事情。議会に対して政府が普天間移設の具体的な進展を報告しないと、議会は新年度予算のグアム経費約4億ドルを承認しない。従って①グアム協定維持・遵守②ロードマップ改定③グアム移設先行④代替施設が決まるまで負担軽減の上、普天間継続使用で、5月末日米合意が可能。

9:43 AM May 13th
念のためあらためて。沖縄等米軍基地問題議員懇談会(会長:川内博史議員)の案は、「グアム移設先行案」です。http://bit.ly/9ZZwBr  http://bit.ly/d7UbBG

9:31 PM May 13th
本日夕刻行われた議懇「サイパン・テニアン訪問」報告会での川内博史議員・近藤昭一議員報告部分をユーチューブにアップしました。http://bit.ly/b96BJw

10:35 PM May 13th
今年1月の米国議会調査局の議会用報告書によると、昨年10月28日に2010会計年度国防歳出権限法が成立。沖縄からグアムへの海兵隊移転用の段階的予算の最初のかなりの額の歳出権限を政府に認めたが、国防総省のグアム移転に関する報告書提出という条件付き。5月末決着の意味はこれ!?

11:28 PM May 13th 
①今日の川内議員の報告の中で、北マリアナ・フェテル知事の声明文の一部が紹介された。「米国政府関係者は米兵のテニアン島への移駐の可能性について数多くの言及をしてきた。米軍は島の2/3の借地権を持っている」と知事は述べている。米国防総省はテニアンへの基地移転を既に検討しているのだ。

11:31 PM May 13th
②先ほどの川内博史議員の報告はこちら  http://bit.ly/cdJYcH   6分26秒あたりから

9:54 AM May 14th
①グアム協定前文には、日本がグアムへの移転費用60.9億ドルを提供するのは、「沖縄県の住民が同部隊(第三海兵機動展開部隊・ⅢMEF)の移転が速やかに実施されることを強く希望していることを認識して」移転を可能とする施設及び基盤を整備するため、と明記。

9:54 AM May 14th
②60.9億ドルは、何のために拠出するのか~グアム協定 http://bit.ly/bl1op6 (5段落目)

9:55 AM May 14th
③グアム協定第3条に、日本政府は「ロードマップに記載された普天間飛行場の代替施設を完成する意図を有する」とあるが、これは代替施設建設を義務づけたものではなく、建設が実現しない場合でも協定違反にはならず、米側も同様の見解であることは確認済みであると中曽根外務大臣、国会で答弁。

9:55 AM May 14th
④普天間代替施設建設が実現しなくても協定違反ではない~中曽根外務大臣の国会答弁 http://bit.ly/dDonD0 ~第171国会4月10日外務委員会 鉢呂委員の6番目の質問に対する答弁。

1:23 PM May 14th
5/12付のSaipanTribune紙によると、北マリアナのフェテル知事は、鳩山総理との会談で米海兵隊4,000名の沖縄からテニアンへの移転の可能性について議論するつもりだったようだ。グアム8,000名とテニアン4,000名で常駐部隊の問題はほぼ解決できる!!

1:50 PM May 14th 
今朝の毎日・日経などの社説は、普天間代替施設の日米合意がなければ沖縄海兵隊のグアム移転がダメになるというような内容だが、無知なのか曲解なのか、事実誤認も甚だしい。日本政府に代替施設建設の法的義務はない(2~3個前のつぶやき参照)。大手メディアにも日米安保マフィアが沢山いる証明。

12:01 AM May 15th
普天間問題。民主党の山岡国対委員長が鳩山総理に申し入れた「将来の国外・県外移設の方向性」。鳩山総理自身の約束も「できれば国外」(即ちグアム・テニアン)の方向性。ただ当面の政府案の実現可能性はゼロだから、米国予算でも承認の方向が示された「グアム・テニアン」が、確実に先行する展開だ。

1:58 PM May 15th
21日にクリントン国務長官が来日。米側も激しく動き始めた。5月末に決着させたいのは米側なのだ。米側の意図は辺野古現行案に戻すことだろうが、ここは「①グアム協定維持・遵守②ロードマップ改定(グアム・テニアン先行移設)」で押し通し、国民と一体となって激しく対米交渉すべきだ。

7:00 PM頃 May 15th
グアム協定の正式名称は「第三海兵機動展開部隊の要員及びその家族の沖縄からグアムへの移転の実施に関する日本国政府とアメリカ合衆国との間の協定」。「グアム協定」では読んだことのない人には内容がわからないので、「沖縄海兵隊8,000名のグアム移転日米協定」という略称も使うべきだ。

11:00 PM頃 May 15th
沖縄海兵隊の2014年グアム移転は辺野古現行案基地建設と一体との議論があるが、それはグアム協定で否定されている。第3条によって日本に普天間代替施設建設の法的義務はなく(中曽根外相国会答弁)、米国が予算計上すれば、この問題に具体的進展があったということになるのだ(第9条)。

11:00 AM頃 May 16th
「5月末決着」とは、まず日本政府が沖縄・移設先(グアム・テニアン)・連立与党の合意のもとに政府案(グアム・テニアン移設先行案)を決定して米国と交渉をする。そこで普天間代替施設建設に具体的な進展があったと米国が判断して、合意可能な「日米合意書」を作成することだ。 #futenma


■次に、岩上安身氏のツィッター から、私が昨夜リツィートした岩上氏のツィートです。

1.辺野古桟橋くい打ち案も、九州ローテーション案も、外務省、防衛省の両省がひそかに狙っている辺野古埋め立て現行案への回帰も、どう無理強いをしたところで、移設先の地元の反対で困難。政府、すなわち高級官僚どもは、一般市民の民意を甘く見過ぎ。マスコミさえ操作すればどうにかなると思っている。

2.続き。台風の目になりつつあるのは、川内博史議員。テニアン視察からの帰国後、官邸(平野官房長官、佐野秘書官)のブロックにあい、親書を直接手渡すこともできなかったが、国会内で直接、首相にかけあった。11日火曜日の本会議。川内「ひどいじゃないですか」、首相「今、会ってるじゃない」。

3.続き。結局、鳩山首相と川内議員は1対1で面会を果たした。同席の佐野秘書官が席を外した時間帯もあった。この佐野秘書官がくせもの。経産省で、次官一歩手前の審議官までのぼりつめた人物。北マリアナ知事、グァム知事を門前払いし、首相に会わせなかった責任者である。

4.続き。仮に例の故人献金事件がなければ、この佐野氏が、秘書官になることはなかった。罰金刑となった古くからの鳩山側近である芳賀大輔氏がなっていたはずである。鳩山首相は、あの事件によって腹心をひきはがされた。事件の意味するところが何だったのか、今頃になって見えてくる。

5.続き。「できれば国外、最低でも県外」と鳩山首相は言った。その言葉の後段だけがマスコミでリフレインされ、前段はなぜか無視される。もう一度、「国外」の可能性を追求しようとする川内議員。彼は、普天間問題で岡田外相らと対峙するだけではなく、高速問題では前原国交相とぶつかる。台風の目。


<ツィッターからの引用 ここまで>


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2010年5月11日 (火)

週刊ポストによると、鳩山首相の腹案はやはり普天間基地の2014年完全返還だそうです

すみません。情報のみ1件お届けします。

週刊ポスト5月21日号によると、鳩山首相の腹案は予想通り「2014年までに普天間基地完全返還」のようです。 

まず九州地区移設(移駐)ローテーション方式というものを稼働させ、並行して普天間返還を2014年までに完遂させる模様。九州地区に残すのはへり部隊のみ。普天間基地は自衛隊が管理するらしいです。 それからローテーションでへり部隊が沖縄に滞在する必要がでてくるため、キャンプシュワブ陸上にヘリパッドを建設する、ということのようです。

ざっと読んだだけで、この記事からは真相がいまひとつ掴みきれないところもありますが、内容から判断すると、へり部隊以外は全て「グアム移転」ということになります。

時間を見つけて、もう少し検証したいと思います。


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2010年5月 9日 (日)

5月4日 鳩山首相と仲井真沖縄県知事の会談内容 (全文)

前稿からの続きです。
以下、「木霊の宿る町」 のおのまさんが鳩山首相と仲井眞知事のオープン会談の全文を掲載されているので、転載させていただきます。
会談全体の流れをつかみ、最後の会話も読んでみてください。


<転載開始>


仲井真弘多 沖縄県知事

「ちょっとこれ、よみあげさせていただいて、あいさつとさせていただきます。

 鳩山由紀夫内閣総理大臣にはご来県いただきましたこと、心から感謝し、歓迎を申し上げます。また、この時期、総理自らといいますか、ご自身で沖縄県民の声を聞かれたいとして、日程を考慮され、ご決断いただきましたこと、深く敬意を表します。この後、普天間での住民対話をはじめ、関係市町村長との懇談を通じ、沖縄の願い、そして思いをお酌み取りいただき、県民の納得のいく形で普天間問題を解決していただくよう、お願いを申し上げる次第でございます」

 「私からはこの機会に2点、申し上げたいと思います。第1は普天間飛行場の危険性を1日も早く除去していただきたいということでございます。普天間飛行場問題については県内では先日、25日の県民大会の状況からもうかがえますよう、県外移設の実現を期待する声が高まっております。県といたしましては政府がこうした県民の声を真摯に受け止め、普天間飛行場の危険性の除去に取り組んでいただきたいということでございます。第2は沖縄県民が負う過重な基地負担の大幅な軽減をお願い申し上げたいということでございます。沖縄県には在日米軍専用移設の約74%が存在し、県民生活や振興開発に様々な影響を与えていることから、この過重な基地負担を軽減することは県民の強い願いでございます」

 「そして、米軍基地に関係いたします問題、課題といたしましては5点、簡潔に申し上げますが、第1に米軍基地から派生する諸問題の解決促進ということですが、事件、事故が月に二十数件、大小、いろんなものが今なお起こっておりますので、航空機騒音なども含め、こういうものの軽減、われわれはゼロ・ディフェクト運動を米軍にしっかりやってくれと申し入れております。長年にわたり、ここらへんが落ち着いておりません」

 「第2に米軍基地の整理縮小ですが、まず実現可能なものから、ぜひ1つ、1つ取り組んでいただきたい。これ、ちょっと時間がかかるようですが、是非ですね、時間をかけてでも1つ、1つお取り組みいただければと思いま。そして米軍再編でグアム移転と嘉手納飛行場より南の米軍施設の施設区域の整理・統合・縮小、これを是非ですね進めていただきたいということでございます。米軍再編の見直しなどを公約として掲げスタートされましたが、県民の目に見える形での負担軽減がされるよう、お願いを申し上げます」

 「そして3番目は日米地位協定の抜本的な見直し。これも何十年にわたり、われわれは申し上げてきましたが、政権の公約で提起すると、見直しを提起するという点に県民が大変、実は期待を高めております。ぜひこの見直し協議を早めに開始していただきたいことと、特に、私どもは、1つだけ申し上げれば、環境関係の条項が1961年にできておりますからなかなか十分入っていないんで、このあたりはまず、取り入れるよう、がんばっていただければということでございます」

 「そして4つめですが、これは沖縄県では陸域だけでなくて、海域も、その上の空域もかなり制限を受けております。日本全体で確かこれ、9割ぐらいが沖縄周辺の海、そして空の制約を受けております。そういう中で妙な表現ですが、ホテル・ホテル訓練区域と称する海の区域ですが、漁船がこう回っていかないと目的地に行けないんで、突っ切っていけるような一部返還とか、そういう工夫を是非して取り組んでいただきたいということです」

 「それから、もう1つは鳥島、久米島射爆撃場。実弾射撃とか、爆撃の訓練場がございます。これは久米島は観光地ですが、そのかなり近いところで行われておりますし、島が変形して影も形もなくなりそうだという危機感がありまして、鳥島、久米島射爆撃場の返還は是非取り組んでいただきたい」

 「最後に与那国島って一番西の沖縄県の県域の一番西にある島ですが、台湾の見える島の防空識別圏が、台湾とのちょうど、島の上、日本国の島の上の真ん中を通っております。こういういびつな形というの、沖縄県民から見てもいかがなものかという強い思いが昔からありまして、防空識別圏をきちっと整理をして、自分の国の島の上を、真ん中を通るような識別圏はおかしいという思いが強い面がありますので、是非、この解消に尽きましても取り組んで頂きたいということです」

 「鳩山総理におかれましては、今後とも米軍基地の整理縮小や運用に伴う事件事故の防止などの基地問題をはじめ、沖縄県が抱えている諸問題についてご理解を深めて頂き、今後の施策の展開や課題解決にご尽力賜りますよう、お願い申し上げます。ちょっと長くなりました、これ、歓迎のあいさつでもありますので、1つよろしくおねがいいたします」

 

鳩山由紀夫首相

  「きょうは、久しぶりに沖縄、おじゃまさせていただきました。仲井真知事をはじめ、知事公室のみなさん方と、このようにお話をさせて頂く機会をいただきましたこと、まことに光栄に思っております。政治的にはこのようなときに沖縄を訪れるのは無謀ではないかとか、いろいろなお話もいただいてまいりましたが、このような時だからこそ、やはり沖縄の県民のみなさま方のお声を、直接的に、あるいは間接的に是非、拝聴させて頂きたい、その一心でまいりましたことを、どうか、ご迷惑をおかけしておりますが、ご容赦を願えればと思っております。また、先ほど仲井真知事から歓迎の言葉をいただきまして、誠に光栄に思っております。その中で、普天間の基地の問題、移設の問題に関して、仲井真知事をはじめ、大変みなさま方がご苦労をされている中で、特に旧政権。いわゆる現行案、あるいは現行案の修正というところまでまいられたことを敬意を申し上げたいと思っております」

 「私ども新しい政権を作らせていただくときに、今、知事からもお話がございましたように、国外、最低でも県外が望ましいということを私からも申し上げたこともございます。あるいは、今、外でもシュプレヒコールがございますが、県民のみなさん方の思いは国外、あるいは県外に移設してもらいたいという大きなお気持ちになっておられること、私も理解をいたしております。ある意味で、辺野古に立たせていただいたときに、そのような思いを私も感じたところでございまして、それだからこそ、ある意味で現行、あるいは現行案の修正で仲井真知事さんはじめ、みなさんが大変ご苦労されているところを、新政権としてまだ5月末まで待ってほしいということで、そのことに関しては新たな考え方というものを求めるべく、お願い申し上げてきたところでございまして、そのことに関して知事さんはじめ、みなさん方にも大変、多大なご迷惑をかけたことを申し訳なく思っております」

 「きょうは率直に県民の皆様にもこのような立場からおわびを申し上げなければならない。その思いでおじゃまをしたところでございます。私として、今、知事からのお話がございましたことを1つ、1つ、できる限り丁寧にそのお気持ちを学ばせていただいて、お答えができるように努力してまいりたいと思っております。ご案内の通り、すべてをパッケージとして解決をいたすということが大事なことだと、そのようにおも思っておりまして努力を傾注してまいりたいと思っております。

 この普天間のことに関して申し上げれば、私としてもさまざま、たとえば、海外という話もなかったわけではありませんが、現実に米軍の、日米の同盟関係を考えたときに、また近隣諸国との関係を考えたときに、必ずしもそれは抑止力という観点から難しいという思いになりました。現実には不可能だということも、これは委員会などでも答弁申し上げてきたところでございます。そうなりますと、県外、あるいは、ということで、いろいろと努力をしてきているところでございますが、すべてを県外にということは、なかなか現実問題としてむずかしいということに直面しております。でき得れば沖縄のみなさん方に、これはさまざま、一番大事なことは普天間の危険性の早急の除去ということを果たしていただくこと。そして、沖縄のみなさま方のご負担をできる限り減らすように最大限努力することが一番重要なことだと思っておりまして、そのような努力の中でパッケージとして、そのことを果たさせていただく中でぜひ沖縄の皆さま方にもご負担をお願いしなければならないと、その思いで今日もまいった次第でございます。県民のみなさま方のさまざまな気持ちがおありだと思っておりますので、きょうは県民の皆様方の、知事をはじめ、みなさま方のお気持ちをしっかりと受け止めさせて頂く機会にしたいと、そのように思っておりますので、いろいろきょうは住民のみなさま方との対話集会もセットしていただいておりますし、その意味では普天間の危険性の除去をいかにして、早く実現するかという道も考えてまいりたいとも思っておりますし、また、この名護の市長さんなどとも、市長さん方とも、あるいは宜野湾の市長さん方ともいろいろとお気持ちを学ばせて頂ければと思ってきょうはおじゃまをしてまいったところでございました。きょうは先ほど花束までちょうだいして大変感謝しておりますが、仲井真知事はじめ、沖縄の県民のみなさん方のお気持ちをできる限り政府としてもしっかりと学ぶ一日にしてまいりたいと思っておりますので、どうかよろしくお願いいたします。きょうはありがとうございます」

 

司会者「しばらくの間ご懇談の時間とさせていただきたいと思います」

知事「これから市町村長さんとか、あれですよね?普天間地域のみなさん、それから名護のみなさんとお会いになりますよね」

首相「はい」

知事「この間のやっぱり県民大会の思いというのが率直な、県民の声ですから、1つ、そういう部分が強く総理にお願いで出てくると思いますが、ぜひきちっと受け止めていただければありがたいと思っております」

首相「分かりました。先ほど知事のお話の中にありましたホテル・ホテル、あるいは…」

知事「海域ですね」

首相「海域の問題とか、あるいは嘉手納以南の整理統合のお話、しっかりと承らせていただきたいと思っておりまして。これは日米との交渉ごとでございますが、できる限り、まあこれは環境問題に関する日米地位協定の話もいただきましたが、そういったことも含めてしっかりとこの沖縄の県民のみなさん方のご負担をこれはパッケージの中でできる限り軽減をできるような努力は申し上げてまいりたいと思っております」

知事「どうもありがとうございます。ちょうどですね。普天間基地の問題だけではなくて、基地の運用、日々のオペレーションがありますね。これに伴って音であるとか、結構事件事故とかいろいろありまして、ですから、長年にわたって、24の市町村でしたっけ?28だっけ?県内の市町村、41の中の二十いくつかが米軍基地と関連している市町村でして、毎年実はこういうことを是非改善をお願いしたいということで二十いくつかの項目をですね、政府および米軍、そしてアメリカ大使館とか、横田基地とか、われわれ参上していますが、こういう中で先ほど申し上げました中のいくつかですが、二十いくつかの項目について今まであんまり政府が取り合っていただけないものですから」

首相「そうですか。それは…」

知事「きちっと、確かに時間のかかるものもあると思います。すぐ可能なものも僕らあるんじゃないかと思っておりますので、是非一回、全部をチェックしていただいて、前へ改善進めていただければ非常にありがたいんで、よろしくお願いいたします。これ、平野官房長官もお見えになったときにも、こういう全部チェックしてみてくださいということをお願いしておりますから。防衛大臣にもですね。外務大臣にも。その他改めて政府としてこういうものを、ちょっとのれんに腕押し、馬耳東風みたいな…」

首相「あ、そうですか!それはいかん」

知事「続いていまして、僕らちょっと、だいぶんフラストレーションだったんですが1つ、よろしくお願いいたします」

首相「そこは誠心誠意努力をいたします。お約束をいたします」

知事「そしてまた、普天間の移設につきましてもいろんなマスコミのみなさんからの情報を得るのがわれわれ、むしろ、マスコミのみなさんからの情報がずっと先へ出るものですから、それを中心にうかがっていますが、それを是非、せめてわれわれのところにも同時に情報が来るように」

首相「はい。それはおっしゃるとおりだと思います。まだ、完全な政府案としてまとまっておらないものですから恐縮でございますが、できる限り、当然のことでありますが、沖縄の知事はじめ、県民のみなさんと共に解決をさせていただきたいと思っておりますので、そのようにいたします」

知事「くどいようですが、本当に政権の公約といいますか、沿った解決策というものに対する期待が非常に強いものですから、是非公約に沿った解決策、満足いくというか、納得いく解決策というのをひとつ、是非お示し願えればこんなうれしいことはございませんので、お願いいたします。総理の、よく、マスコミのみなさんから出る腹案っていうものもあるんだろうということで、非常にみなさん期待しているものですから、よろしくひとつ、お願いします」 

首相「必ずそのようにいたします」


<転載終了>


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自身の評価と内閣支持率下落も覚悟の一世一代の大芝居?(沖縄と徳之島での鳩山首相)

最初にお知らせです。
神州の泉さん や、当ブログで見識高く情熱溢れる投稿を続けられたろくぶんぎさんが、ブログ「逆説、そして徒然と…」 を5月1日に開設されました。
「父さんの日記」と「Caccyo通信」ともども、ろくぶんぎさんのブログ「逆説、そして徒然と…」も、ご支援を宜しくお願いいたします。

■もう一つ、私もツイッターを始めてみました。
4月19日、保坂展人さんがツイッターを始めたと「保坂展人のどこどこ日記」 に書かれていたので、触発されて衝動的に登録してしまいました(笑)
つぶやく時間もない状態で、3週近く経つのにまだ殆ど進んでおりませんが。。。
PCに向かうのは夜と朝だけで、日中は仕事、携帯持っても電話とメールとカメラと乗り換え案内以外は使わないものですから、ツイッターをやる意味があるのか疑問ではあります。。。(笑)
ブログ用に、何か閃きや情報をメモ代わりに記しておくことも考えましたが、フォローされている方から見ると意味不明でしょうし。。。(汗)
取り敢えず始めた以上は、悩みながらも、時間のあるときになんとか取り組んでいきたく思います。


■それでは本題です。
(今回から、文体を以前の”ですます調”に戻します。気分が変わったら、また変えるかも知れません。)

普天間基地の移設問題、沖縄(5月4日)と徳之島(5月7日)への鳩山総理訪問で、総理の評価と内閣支持率はまたまた急降下するのでしょう。
昨日は鹿児島市で5,000人の反対集会 も開かれました。

もちろん、マスコミの世論調査ですから、数字を捏造されることまでも想定はしていますが、急降下しようがしまいが、小沢幹事長と鳩山首相は臆することなく、普天間基地海外移設と参議院選勝利への準備を坦々と進めていくのだと思います。

で、このドタバタ迷走劇を演出する新聞・テレビ・週刊誌などのメディアですが、彼等は普天間基地移設先について、小沢・鳩山ラインの腹案が海外(グアム+テニアン)であることを認識した上で、海外移設の阻止、そして鳩山首相退陣と内閣支持率の急降下を目論んでいます。

そしてこの普天間報道は、小沢幹事長の辞任、さらには議員辞職までを想定した、検察審査会の議決「起訴相当」とセットであり、これらマスコミと検察の動きは、参議院選に向けた小沢・鳩山のダブル失脚と、仙石・前原・枝野ら凌雲会グループを中心とした次の組閣を目指したものであろうことは、明白です。

マスコミは、誰が聞いても明らかな鳩山首相の言動への疑問には触れず、鳩山首相を公約違反やリーダーシップ欠如による迷走などと印象操作して支持率を下落させつつ、(県内・国内反対の民意を無視した)現行案維持が唯一の選択肢であるかのように、情報操作をしています。


鳩山首相の言動について考えてみます。
まず状況確認です。米国は地元住民の意思を無視してまで駐留することはしません。そのことは明確に表明していますし、そのことを報道しているのは他ならぬマスコミ各社です。その米国が重視する民意について、徳之島も沖縄も、既に「米軍不要」との意思表示をしました。そして徳之島への一部移設については、地元の民意以前に米国側が沖縄との距離の問題から「NO」と言っています。

因みに米国は、民意が普天間基地の県内・国内移設にNOであることは先刻承知です。米国は、2006年5月の米軍「再編実施のための日米ロードマップ」で沖縄の海兵隊を一体としてグアムに移転することにしましたが、そのグアム移転計画を予定通り完遂させるために「日本の民意が県内・国内移設をNOと示すこと」は何ら障害になるものではありません。むしろ、早くグアムに移って再編したいのに、日本の外務官僚と旧政権に引き止められ遅延していたグアムへの移設を、民意が後押ししてくれると、考えているようにも窺えます。

【参照】普天間基地問題 米国の目的は資金援助のみという確証

このように、米国と住民、双方の意思で徳之島への移設は明確に否定されています。
それなのに「徳之島の民意も米国の意思もNOですが、徳之島のみなさんお願い、海兵隊の一部移設を受け入れて」などと、そんなアホなことを真面目にお願いする人がいるでしょうか? 旧政権ならば札束の力で「YES」と言わせてきたのでしょうが、仮に鳩山首相が札束を見せて徳之島から「YES」を貰っても、米軍は徳之島についてハッキリと「NO」なのです。

沖縄では、首長も住民もみんながNOと意思表示しました。海兵隊はその民意を無視してまで居座るわけにはいきません。

鳩山首相が「沖縄の民意はNOだけど沖縄のみなさん、ごめんなさい、許して」とお願いしても、地元の民意を尊重したい米国は海兵隊を沖縄から引き上げるつもりなのです。

もう沖縄県内も徳之島へも、海兵隊の移設は無理だということが明らかなのに、それでも、岡田外務大臣でも北沢防衛大臣でもなく、鳩山首相自らが、そして5月末の期限間近のこの時期に、ようやく沖縄と徳之島を訪問し「お願い、許して、受け入れて」と頭を下げました。

沖縄と徳之島での鳩山首相の言動は、常識では考えられないことなのです。

マスコミは、小沢・鳩山ラインの持つ結論は海外(グアム+テニアン)であることを認識しています。そして、米国も早く計画を実行したいがために「地元住民の意思を尊重する」と表明しており、マスコミはそのことも報道しています。
マスコミ各社はこの「鳩山首相の不思議な言動」の意味を国民に気付かせまいと、「海外移設の阻止と現行案への回帰」そして「鳩山首相の無知・無能・無策ぶりを国民の意識に擦り込む」ための欺瞞報道に徹しています。

小沢・鳩山コンビは、そのことを十分承知したうえで、支持率低下も覚悟のうえで、国民自らが立ち上がり意思表示することを、反米・反米軍の国民運動を起こすことを、巧妙に煽動しています。

小沢・鳩山コンビが描く「海外(グアム+テニアン)移設」のシナリオを実現するため、鳩山首相は自ら泥を被り、非難され、罵倒されても、徳之島と読谷村(よみたんそん)での反対集会に続き、更に国民レベルでの「駐留米軍海兵隊の国外移設」の意思表示へと世論誘導している、私はそのように捉えています。

私は今回の沖縄・徳之島訪問を、政治家鳩山由紀夫の一世一代の大芝居として見ています。その成果として昨日、大規模な反対集会がいよいよ本土(鹿児島市)に上陸しました。

私はこの状況を見て、小沢・鳩山コンビによる「国民運動への陽動作戦」も、仕上げの段階に入った、と考えています。


私は、岡田外務大臣でもなく北沢防衛大臣でもない、鳩山首相自らが現地へ趣き、批判・罵倒されるであろうところに飛び込み、現地住民の皆さんの悲痛と苦悩と憤懣の声を聴いたところに、絶大なる評価をしたく思います。
沖縄の各首長と県民の声を聴くために、他の閣僚に任せず(実は任せられず?)首相自ら沖縄を訪問した、その意義は非常に重いと思います。

報道された、米軍基地問題での公約違反ともとれるような表明よりも、沖縄県民の声を鳩山首相が直接聴いたことに、今後出す政府の結論(そうです、まだ政府としての結論は出していません)に向けた重大な意味があります。

マスコミの怨念を受けその悪意を認識したうえでの、マスコミを利用した「反米・反米軍」への国民の総意形成を目指しています。肉を切らせて骨を断つ覚悟なのでしょう。


小沢・鳩山コンビの判断として、政府の結論(グアム+テニアン)を公表するのは5月末ではなく、まだ先、参議院選挙に影響するギリギリのタイミングになるのではないかと思います。官僚と米国の過激派(軍産複合体=軍事覇権集団)による恫喝が厳しく、またマスコミと検察からの小沢・鳩山コンビへの包囲網ができあがっている現状では、移設先の発表を一日でも引き延ばしたいのが本音だと思います。

公約通りに、また国民の思いの通りに、海外(グアム+テニアン)移設が決まっても、間違いなく「結局政府は自分で決められず、地元の民意を尊重した米国が決めた」と書かれ、また「これからどうなる? 日米同盟と抑止力」なんてタイトルの政治特番まで放送されるかもしれません。政府の交渉力と決断力の欠如を指摘し、日本の安全保障の不安を煽る、ネガティブ報道の嵐となりそうです。

ということで、海外(グアム+テニアン)移設を決めても、鳩山内閣の支持率上昇はそれほど期待できるものではなさそうですし、リスクを考えれば、移設先の決定は先に延ばすのが妥当だと思えます。


更にネガティブな推測です。現在の米国は国家破綻したも同然であるため、移設に関わる日本側の負担を更に増額、それにプラス郵政の金融資産献上と米国債購入で、米国からの持ち出しを実質ゼロとしたい、ゼロでなくとも、恐らくそれに近い交渉をしている可能性があります。

旧政権が合意した日本の負担額は、移設予算総額の約100億ドルのうち約60億ドル(5,500億円前後) でした。しかし、破綻状態の米国はこの60億ドルを更に増額して要求してくるものと考えられます。また当初グアムのみを想定したところに、テニアンも加わります。まあ、全額の100億ドルにテニアン分も追加した数字を想定しておいた方がよいかもしれません。

これはまた、マスコミが手ぐすね引いて待つネタの一つとなっていることでしょう。
旧政権による「米軍への国民の税金垂れ流し」には触れず、「国家財政の危機に更なる税金の持ち出し」だと、財務省による長年の「財政危機」キャンペーンに洗脳された、国民感情に訴えてくるのではないでしょうか。

そこで海外移設に関する日本の負担額について、2010年度の米軍と普天間移設関連予算を見てみます。思いやり予算約1881億円 と、1兆円の上限で設けた移設のための予算 もあります。この上限1兆円から、キャンプシュワブでの基地建設費も賄おうというもののようです。

お!都合良く、この上限1兆円の範囲内で米軍への手切れ金を工面することができそう。年間2000億円近い思いやり予算は、2014年以降は海外移設する海兵隊の分を減額できるため、1兆円で不足するならその分も回しましょう。しかし、郵政の金融資産と米国債は「いやです」とはっきり言わせてもらいましょう。

思いやり予算が何故2014年以降は減額できるのか? それは「日米ロードマップ」に2014年までに海兵隊のグアム移設完了(宜野湾市のHP) との合意が書かれているからです。
ついでに、海兵隊の海外移設を機に、事業仕分けで思いやり予算そのものを廃止してしまえばよいと、そのように思っております。

さて、私の考える移設予算は上記の通りですが、小沢・鳩山コンビが用意する米国への返答は如何に??


ところで、宜野湾市のHP を改めて読むと、なんと!米太平洋軍司令部の構想(2009年11月20日)に、沖縄の海兵隊の移転候補地としてテニアンの名前もあることが書かれていました。
「普天間基地問題 米国の目的は資金援助のみという確証」 を掲載した時には、伊波市長のプレゼン資料を読んだのですが、意識が及ばなかったのか、全く記憶にありませんでした。
過日、北マリアナの議会が普天間基地の移設先にテニアンが立候補すると議決した際、全く新しいニュースだと思っていましたが、昨年11月20日時点で、米軍の構想にテニアンへの移設が組まれていた、ということです。


宜 野湾市のHPから引用します。

この「グアム統合軍事開発計画」について、宜野湾市としては普天間基地の海兵隊ヘリ部隊がグアムに移転する計画であるとしてきたが、前メア米国沖縄総領事は、紙切れにすぎないと言い、司令部機能だけがグアムに行くのだと主張した。しかし、この三年間この計画に沿ってすべてが進行しており、先週11月20日に、同計画に沿った「沖縄からグアムおよび北マリアナ・テニアンへの海兵隊移転の環境影響評価/海外環境影響評価書ドラフト」が公開された。ドラフトは、9巻からなり、約8100ページに及ぶが,概要版(Executive Summary)、及び第二巻「グアムへの海兵隊移転」と第三巻「テニアンへの海兵隊訓練移転」において、沖縄からの海兵隊移転の詳細が記述されている。海兵隊ヘリ部隊だけでなく、地上戦闘部隊や迫撃砲部隊、補給部隊までグアムに行くことになっている。

※テニアンの話は本日の主題から外れますので、改めて紹介します。


すみません、話を「鳩山首相の芝居」に戻します。
沖縄の仲井眞知事は、小沢・鳩山コンビの腹案(グアム+テニアンへの移設)を事前に知っていた、そのように私は思います。恐らく鳩山首相と仲井眞知事が会談した5月4日以前、もしくは当日、鳩山首相から仲井眞知事へ伝えられていたと思います。


以下、そのことについて書きます。

5月4日に速報された鳩山首相との仲井眞沖縄県知事の会談は、報道陣に公開されたものでしたが、実はその前に20分間の非公開での会談が行われていました。


>>岩上安身氏のツイッター から
iwakamiyasumi   さて、事実を報告するのが、まず最初。沖縄入りした鳩山首相が、何を言ったか、何を言われたか、全記録。まず、午前11時過ぎ、沖縄県庁の知事応接室において、仲井真知事と面会。20分ほど、非公開の会談があり、その後、報道陣にオープンにされた会談に。


この非公開の20分の会談における、鳩山首相と仲井眞知事のやりとりがどのようなものであったか、お二人と関係者以外は知る由もありません。
そこで考えてみました。報道陣へのオープン会談の前に非公開で20分間、二人が話しことは何だったのか?

鳩山首相が政府として既に用意している普天間移設の結論、つまり小沢・鳩山コンビの腹案を伝え(事前に知らせていれば、そのことを確認)、またその腹案を実現させるために首相は、県民をも騙すことになるが、一芝居打つことを告げた。次に、この会談後にオープンの場で表明するカモフラージュ案を仲井眞知事に伝え、事前に用意したオープン用のシナリオを二人で読み合わせをした。非公開の20分間はこのように使われたのではないかと考えます。


実は、オープン会談の最後に二人はこのような主旨の会話をされています。
私が好きなブログの一つ「木霊の宿る町」 のおのまさんが掲載されたものから、一部引用させていただきます。


知事
「普天間の移設についてマスコミからの情報が先行するので、是非、せめて我々にも同時に情報が来るように願いたい」

首相
「仰る通りだと思う。まだ、完全な政府案としてまとまっていないが、できる限り、知事はじめ、県民のみなさんと共に解決したいと思っているので、そのようにします」

知事
「くどいが、本当に政権の公約に沿った解決策への期待が非常に強いので、是非公約に沿った、満足、納得のいく解決策を是非示していただきたい。マスコミがよく報道する腹案もあるのだろうと、みなさんが非常に期待しているので、よろしくお願いします」

首相
「必ずそのようにいたします」


私は、知事の「マスコミからの情報が先行しており、自分たちも同時に情報が欲しい」との発言は、「まだ政府が正式な発表もしていないのに、マスコミが先行してしまっている」ことを沖縄県民へ伝えるメッセージと受け止めました。
それに対し首相は「まだ政府案としてまとまっていない」と答えています。

そして最後の2行です。
知事は「公約に沿った解決策の提示を願いたい。県民は腹案を知りたいと、非常に期待している」と首相に投げました。既にマスコミが報道した通りこのオープン会談の場では、冒頭の挨拶とスピーチで、「海外移設は困難」と鳩山首相が表明していますが、知事はそれでも「腹案を知りたい」と首相に訴えています。
首相は最後に「必ずそのようにいたします」と、つまり「公約に沿った解決策を提示します。腹案を示します」と応えています。

私は、この報道陣の前で行ったオープン会談での首相の表明はカモフラージュで、腹案は、最後の二人の会話にある通り、別にあるのだと、公約通りの結論を持っているのだと、そのように解釈しました。
事前に非公開の場で打ち合わせをしていなければ、首相の表明後にこれらの仲井眞知事の発言が出てくるのは不自然です。


※本稿に関連する記事

普天間基地問題 米国の目的は資金援助のみという確証
普天間基地問題 鳩山首相の決断を予想すると。。。
ダルマ通信を読み、そして北朝鮮でのCIAの暗躍も知り、沖縄と国防のことを真剣に考えてみたい
徳之島に続き沖縄でもNO! 駐留米軍問題は鳩山・小沢コンビの思惑通り国民運動へと展開されているようだ 



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小林興起氏の 「主 権在米経済」2006年5月刊
関岡英之氏の 「拒 否できない日本」2004年4月刊  (小林興起氏はじめ”抵抗勢力”とされた議員が郵政民営化に反対する端緒となった著書)
植草一秀氏 の 「知 られざる真実 -拘留地にて-」
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2010年4月26日 (月)

徳之島に続き沖縄でもNO! 駐留米軍問題は鳩山・小沢コンビの思惑通り国民運動へと展開されているようだ

体力的・時間的に過激な日々が続いており、気がつけばブログ更新を1週間サボってしまった!
ということで、久しぶりに更新させていただくが、手短に、簡潔に、まとめたい。

4月18日の徳之島での米軍基地反対集会に続き、昨日(4月25日)沖縄県民大会に9万人が集まり、普天間基地の県外・国外移設を要求した。普天間基地移設を中心とした駐留米軍反対運動については、徳之島や沖縄だけでなく、国内各地で小規模な集会やイベントも開催されてきていたが、徳之島と沖縄での計10万人に及ぶ反対集会のインパクトは大きい。
これはもはや国民運動と捉えられる。これで「駐留米軍は不要」との国民の意思表示を示すことができた。

この問題では、鳩山首相がまだ何も具体的な発言をしていないにもかかわらず、マスコミが反鳩山政権を煽ってくれたお陰で、この件での怒りを政府に向ける地元の方もいるようであるが、怒りの矛先は米国と旧政権に向けるべきものなのである。しかしそのような地元住民の皆さんも、今暫く待てば、歓喜で迎えられる決定を知ることができるのではないか。

今回の国民運動による県内・国内への移設反対の意思表示は、小沢幹事長と鳩山首相が練った戦略が上手く機能していることを示していると思う。二人が狙った通りの結果が出ているのではないか。
県内・国内反対(というよりも駐留米軍を拒否)の意思表示を日本政府としてでなく、国民の意思として表明することができたことが最大の成果であり、小沢・鳩山両氏の落としどころであったと、そのように思えてならない。

普天間基地と駐留米軍に関する米国からの対日圧力は、オバマ大統領を包囲し、実際大統領の足かせともなっている米国の軍産複合体によるものである。かれら「過激派」からの恫喝に対し日本政府の意思だけで対抗するには力不足であり、国民運動による反米・反米軍運動が必要である。そのように私は思ってきた。
そして今回、小沢・鳩山ラインは反政府のマスコミを利用して国民感情を高め、その結果国民による意思表示がなされた。

今後、日本政府と米国との交渉案件は、普天間基地海外移設の費用負担の問題に移るだろうと思う。
当初はグアム移転のはずであったが、ここにきて米国自治領北マリアナ諸島のテニアン島が移設先に立候補したこともあり、どこに移設するかで米軍が要求する移設費用が変わってくる。
もともと米国は、駐留米軍の維持も普天間移設も、日本からの資金援助を前提に動いている。グアム移転であれば「旧政権が約束した通りの額を支払う」ことになるのではないか。

今回はここまで。


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菊 池英博・日本金融財政研究所所長 
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植草一秀氏の 「売 国者たちの末路(副島隆彦氏との共著)」


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