原発の実態を知り、国民の命と健康、そしてこれからの日本のエネルギー政策を考える機会にしましょう。 < Caccyo短信110319 >
東電は福島第一原発に電気を敷設しはじめたようですが、不思議です。
今回の事故は発生当初から、事故の拡大防止対策として炉心の冷却がポイントとされていました。その後4号機の爆発があり、それ以降は各原子炉(特に4号機と3号機)の使用済み燃料プールの冷却も焦点に上がりました。
一方で、東京消防庁の精鋭部隊が放水作業を行った昨日から、各原子炉の電源を復旧させようと、送電線を引き込み敷設工事を行っています。
なるほど、半永久的に冷却し続けなければ原子炉も使用済み燃料も安全な維持が不可能といわれる原発ですから、どこかで温度や圧力が上がる度にモグラたたきのような対応を人の手で行うような現在の状況は、長続きするはずもありませんし、まず可能性はどの程度か不明であろうとも、計測機器や制御システムの復旧を試みなければならないことは、論じるまでもありません。
ならば何故事故発生直後から、原子炉の冷却と並行して電源復旧への対策を行わなかったのでしょうか?
地震発生直後から原子炉の暴走は始まっていたのですから、例え最初の水素爆発を引き起こした遠因が、現場を翻弄させ一号機の冷却作業に支障を来した"官"直人の現地視察にあろうとも、へたな隠蔽工作などせず11日の震災直後から冷却と電源復旧に集中していれば、福島第一原発の状況は多少は異なる方向に向いていたかも知れません。
東電や原子力保安院の現地職員が作業員を残して真っ先に避難するのはもう少し遅れたでしょうし、何よりも、現場作業員や自衛隊、機動隊員、消防隊員、そして電気工事関係者などがここまでの命がけの環境下で駆り出されることはなかったかもしれません。
全ては、危機の中でのリスク回避への意思決定と初動、そのスピードと質に問題がありました。判断基準に保身と人命・安全のどちらに重きを置いたか、そこに起因しているということでしょう。
さて、いつもCaccyo通信を配信してくださるCaccyoさんが、今回は少し短めの(笑)Caccyo短信を送ってくださいました。
連続して2本配信されましたので、連続で掲載します。
原発の実態を知り、私たちの命と健康、そして今後の日本のエネルギー政策を考える機会になればと思います。
Caccyoさんが紹介してくださる情報にまだ触れていない方は、是非この機会にどうぞ。
<原発について学んでみましょう!!!~Caccyo短信110319>
東日本大震災から1週間が経過しました。
メディアが伝える災害の現実に、悲しさとやるせなさが募ります。
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福島原発がいよいよ深刻な事態に立ち至っています。
最新の情報では、福島県内の原乳やほうれん草から基準値を超える放射能が検出された模様!!いよいよ来たか!!?と、思わずにいられません。
米国は80キロ圏外への待避を呼びかけたのに対し、カン政権は、影響が大きすぎることを心配してか?20キロ圏外への待避を指示しました。米国の16分の1の範囲に留めたことは、大ごとにしたくない意向ばかりが感じられます。
消防や自衛隊、東電社員のみなさんの、目に見えない放射線・放射能物質の恐怖の下での、命がけの奮闘振りには頭が下がります。
しかし彼らが何とかしてくれるから、避難は最低限でよい!と考えるのは無茶です。
歯がゆいばかりの政府発表、メディア報道に不満をお持ちの方も多いかもしれません!?
政府がいたずらに不安を煽ってはいけませんが、危険性をはっきり説明した上で冷静な行動を呼びかけるべきであるのに、「大したことはない!!」と楽観論を振りまくだけの情報は罪だと感じます。
下記情報をぜひご覧ください!
☆3/17 緊急院内集会 福島原発の現状をどうみるか!?
http://www.ustream.tv/recorded/13371747
後藤政志さん(東芝・元原子炉格納容器設計者、工学博士)による衆議院内集会での解説です。福島瑞穂さんや川内博史さんらも質問しています。原発設計に関わった専門家による解説をあなたも直接お聞きください。
☆広瀬隆 氏 ニュースの深層3-17(木)1・2・3
http://www.youtube.com/watch?v=37sStCJjH14
3月17日(木)に朝日ニュースターで放送された、ノンフィクション作家・広瀬隆氏による解説です。
『原子力発電とはなにか......そのわかりやすい説明』(野草社、1981年)『東京に原発を!』(JICC出版局、1981年)の著者が、今回の福島第1原発の事故に際し、改めて原発と放射能の危険を語っています。
ショッキングな内容ですが冷静にご覧頂けたらと思います。
これらの解説を聞いてみると、エダノ官房長官の一見丁寧な説明や、原発周辺の継続的な被曝を、一時的なレントゲンやCTによる被曝線量と比較して、「健康にただちに影響を与えるものではない!!」と、被曝の危険性を過小評価するメディアの説明は、極めて楽観的に過ぎると思えてしまいます。
百歩ゆずって、それらの情報が国民を大混乱に陥らせないための説明だったとしても、日々の被曝によって、どんどん蓄積していく性質を持つ危険な放射能だなけに、その危険性をはっきり説明せずに、「たいしたことない!」との印象を振りまくことは、大いなる欺瞞であり、国民に対する罪ですらある!!と、思わずにはいられません。
さらに関連を見てみると、さまざまな情報があり、夜の更けるのも忘れてしまいました。この問題にご関心ある方は、是非下記サイト・記事もご覧ください。
現代の我々の生活が、原発の電力に大いに依存していることを再認識すると共に、それを前提とした便利な現代生活のあり方について、考え直してみる必要を感じました。
発電時にCO2の排出が少ないことだけを、声高に取り上げて、「原子力=クリーンエネルギー」だとか言って、世界の趨勢に逆らって「原子力推進」を進めてきた日本のあり方、技術に対する過信について、いま一度、考え直してみる必要性を感じます。。。
また、我々の一番近くにある「浜岡原発」こそは、来る「東南海地震」の際には、福島原発とまったく同じ事態に立ち至る危険性を持つ原発であることが認識されます。
原発推進を国是であるがごとく突っ走る産業界と、彼らと一体になって既得権益を積み上げてきた官僚・政治屋、そして彼らの広報担当であるメディアなどには取り上げられることのない情報を、原子力の危険性を現場で見て聞いて知る専門家からのナマの情報を、下記サイト・記事をご覧いただき、原発を取り巻く現実を実感してみてください。
知れば知るほど、核の危険性が理解でき、現在の政府やメディアの説明が、既得権にがんじがらめにされているために、その危険性をそのまま国民に伝えることが出来ないでいる様が判ってきます。
既得権に遠慮して、国民の安全や命に正面から向きあわない彼らの姿勢に対して、怒りがふつふつと沸いてきます。。。
「国民の生活が第一」の政治を、早急に取り返さなければいけない!と、強く感じました。
☆原子力資料情報室(Citizens' Nuclear Information Center)
http://www.cnic.jp/
上記の衆議院での説明集会も、当情報室スタッフが説明役となっています。
核の危険性についての情報満載!!
☆浜岡原発の危険を語る。 1/5
http://www.youtube.com/watch?v=DHblqE6vGeI&feature=related
浜岡に近接する掛川市在住の牧師さんが、市民団体を浜岡原発に案内しながら、その危険性を告発しています。
☆原発Nチャンネル5 地震と原発(2-1) 広瀬隆
http://www.youtube.com/watch?v=7RDWpKy7G8E&feature=related
前出の広瀬隆さんが浜岡原発の危険性を具体的に語っています。
以上この機会に、みなさまも原発について学んでみてはいかがでしょうか!!?
新聞テレビなどメディアの説明だけで分かった気になることが、一番危険です!
メディアの情報が正しいかどうか検証するつもりで、是非覗いてみてください!!
今回は「Caccyo短信」として、メディアでは決して取り上げられることのない
Web上の優良情報を紹介させていただきました。
賢明なみなさまのご判断を期待します。
Caccyo
【小沢一郎氏の支持拡大ツールです】
下記データを印刷あるいはメール送信などにて、友人・知人・ご家族などにお渡しいただき、小沢一郎氏の支持拡大にご利用ください。
「1.10 国民の生活が第一!デモ」のビラ(表)
このビラをPDFファイルで ⇒ http://bit.ly/giqfwj
※表の面にあるメッセージの拡散にご協力ください。
小沢一郎氏の決意表明「私には夢がある」 全文
※昨年9月14日民主党代表選挙当日のものです。これを知らない国民が多いのです。
PDFファイルのダウンロードと印刷 ⇒ http://bit.ly/e8fVSx
※印刷は両面印刷でどうぞ。
検察審査会の疑惑と起訴議決について~小沢一郎の正論
(民主党倫理委員会への小沢氏の主張)
PDFファイルのダウンロードと印刷 ⇒ http://bit.ly/hBJaIo
※印刷は両面印刷でどうぞ。
【小沢一郎氏への一人1,000円献金の呼びかけ】
一人一回、1,000円を
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小沢一郎氏が主張されてきた通り「企業献金を廃止し、政治家への献金は個人から」を国民の行動で示しましょう!
政治家小沢一郎を支援することは、私たちが本来あるべき生活を取り戻し、子どもたちの未来への責任を果たす行為です。
小沢一郎氏への献金は陸山会を通して行い、その方法は2つあります。
1. 楽天の 「 LOVE JAPAN 」 経由での献金
2. 直接「陸山会」に献金
直接「陸山会」に献金する場合は、小沢一郎ウェブサイトの「政治献金のご案内」 から「陸山会 入会申込書 送付依頼フォーム」に必要事項を記入し(もちろん、献金する金額も!)、送信ボタンをクリックしてください。
陸山会への寄附は、原則として月額1,000円=年額12,000円以上から(月払い、半年払い、年払いのいずれか)とされていますが、一回限りの寄付( カンパ )も随時可能です。
もちろん一回1,000円で統一するつもりはなく、1,000円以上であれば、あなたの意思でいくらでもかまいませんし、回数も、一回限りでも毎月の献金でも、或いは年払いでも、ご都合で判断してください。
※入会申し込みが多数殺到した場合、事務処理が遅延し、申し込み後に陸山会から振込先口座の案内が届くまで、時間を要する場合があります。
■必読! 民主党・小泉俊明議員による「小泉竹中売国政治の総括」
2010年(平成22年)2月9日の衆議院予算委員会での質疑から全文掲載
■必見!必読! 緊縮財政・増税論に騙されるな!消費税増税の必要はない!
(平
成22年2月24
日 衆議院予算委
員会公聴会から)
▽二宮厚美・神戸大大学院教授
「今
こそ垂直的な所得再分配の再構築で経済復興・格差と貧困の是正・財政改革を」
⇒衆議院テレビで映像を観る ⇒質疑の会議録を活字で読む
▽菊池英博・日本金融財政研究所所長
「経済のイ
ロハを知っていれば考えられない旧政権によるデフレ下の緊縮財政」
⇒衆議院テレビで映像を観る ⇒質疑の会議録を活字で読む
▽下地幹郎(国民新党) [消費税に関する質疑]
「旧政権では国民から徴収する消費税が、財
界のための法人税減税の財源に使われていた」
⇒衆議院テレビで映像を観る ⇒質疑の会議録を活字で読む
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