小沢一郎氏の正論に鳩山政権の真意が見える
12月15日に行われた、天皇陛下と習近平・中国国家副主席との特例会見を民主党がごり押ししたという問題。
ニュースになった時から、いつも通りマスコミによる鳩山政権への一斉射撃である。
それに対し小沢幹事長が正論で宮内庁長官とマスコミを糾した。
しばらく間が開いてしまい何を書こうかと、普天間基地問題も郵政疑惑解明も「みんなで偽装」党へ入党してしまった川田龍平氏のことも、いろいろと取り上げたいところではあったのだが、今回の小沢一郎氏の正論からは鳩山政権が向かう方向が窺え、沖縄米軍問題にも絡むことから、この問題について考えてみたい。
まずは会見のVTR。
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全くの正論である。
この発言のどこに問題があるのか?
もしも問題があるとすれば、小沢幹事長の記者を蔑視したともとれる言動しか思い当たらない。
福田政権発足直後の大連立構想破談の際も、西松事件での大久保秘書逮捕時も、そして民主党代表辞任会見でも、小沢一郎氏は感情を抑えマスコミに対応してきた。
しかし今回は、マスコミに対する侮蔑の情が全身から溢れていた。
小沢氏に長年仕え、小沢氏のことを心友と呼ぶ平野貞夫氏は、その著書「平成政治20年史」 と「わが友小沢一郎」 で、日本の政治家とマスコミの劣化凋落ぶりについて幾度も触れられている。
そこからは「国家・国民への信念と責任のなさ」「憲法や民主主義についての不勉強」「民主政治よりも私利私欲の自己都合主義」といった政治とマスコミの現実を窺うことができる。
そのような悲観極まりない現実にあって、小沢一郎という人物は昭和44年の衆議院初出馬以来一貫して「国民と遊離した官僚支配政治の浄化と刷新を行う」信条を曲げず、誰よりも法律や制度の研究に研鑽してきた政治家である。
その小沢氏は、竹下元首相が小沢一郎潰しのため発足させた「三宝会」のマスコミ人も含め、CIAと米国の軍事覇権主義者に媚びへつらう全マスコミに対し、彼らの不勉強と無知を侮蔑するところがあった。それに加え今回は、日本の将来に多大な影響を及ぼすであろう中国からの要人を、日本に迎えたこの時機に攻撃を仕掛ける羽毛田宮内庁長官とマスコミへの怒りもあった。そこに不勉強な記者からの質問が重なり、珍しく小沢氏の感情が抑えられず一気にマスコミ蔑視発言が飛び出したものと思われる。
「きみは、日本国憲法を読んでるかね? ん?」そして小沢講師による日本国憲法と民主主義に関する講義が始まる。
重要な部分をカットしたりフィルタをかけた報道とは異なり、全てが収録されているため、小沢幹事長の発言を全て具体的に視聴することができる。
また上記ビデオの会見も含む、約20分間の小沢幹事長記者会見(全収録)はこちら (Windows Media Player) 。
17分23秒過ぎあたりからの最後の質疑「憲法改正」では、「わが友小沢一郎」に書かれている通りの、政治家小沢一郎の憲法観にも触れることができる。
この小沢一郎氏が語った正論(羽毛田宮内庁長官に対する発言)には、民主党と鳩山政権が向かうところの意思が見える。
20分間の全収録記者会見の冒頭質疑にもあるが、日中・日米の距離が等しい二等辺三角形を形成することが、民主党と鳩山政権の目標である。米国に偏ることなく、また中国に偏重する訳でもなく、等距離の外交を進め、新たな協力関係を構築しようというものであろう。
だからこそ、天皇と習近平・中国国家副主席との特例会見は、中国との関係強化のみならず、普天間基地の移設問題で財政的支援を勝ち取ろうとする米国軍事覇権主義者に対する牽制の意味でも、非常に重要度の高いイベントであったのだと思う。
国家の賓客との面会を「政治利用」とするならば、過去の政権における天皇の賓客との面会もまた「政治利用」となり、自民もマスコミも今回の件を非難する度に「自己否定」していることになる。
マスコミが騒ぎ立てるのは反小沢・反民主・反鳩山政権の「なんでも反対、なんでも総攻撃」であり、その欺瞞に満ちた世論誘導に乗ってはならない。
またマスコミに登場し批判する人たちは、米国隷属主義者(=植民地化推進者)であり、中国脅威論者である。
今回の特例会見や普天間基地移設の結論先送りで明確になったことは、鳩山政権と民主党執行部は、政治三流と言われ続けた日本の政治を変革するだけの強かさを身につけているであろうということである。
最後に、学ばせていただける記事をいくつか紹介させていただく。
■「今回の特例会見問題」について
「雑感」さん
産経は、もっと羽毛田長官のことを詳しく書きなよ(笑
とうとう共産党に応援を頼む産経
「雑感」さんの記事から”羽毛田長官の発言の裏に「なるほど」の事実”をWikipediaで検証すると。。。
羽毛田長官と河村元官房長官が高校(萩高校)で同窓(同学年)である事実。
更に、小泉純一郎前首相が、宮内庁長官就任時の任命権者であるということだ。
なるほど、それにしても「雑感」さんの持つ情報量には感嘆する。
植草一秀氏
小沢一郎氏の正論を批判する低劣なメディア
「宮内庁の判断が内閣の判断に優越するかのようにふるまう羽毛田宮内庁長官の行動こそ、日本国憲法の基本精神を逸脱するもので、小沢幹事長の「辞表を提出してから発言すべき」との見解は正論そのものである。」
■「わが友・小沢一郎」について
「神州の泉」さん
小沢ー鳩山ラインの壮大なサバイバル戦略
”平野貞夫氏の「わが友・小沢一郎」によれば、この当時の小沢幹事長は「これ以上、小泉政権の棄民政治を続けさせるわけには行かない。日本に残された時間は長くない」という強い危惧の念を持っていた。この時期、植草さんと小沢氏は小泉政権に対して同じ亡国の危機感を共有していたようだ。小沢氏は小泉・竹中政治が敷いた亡国ベクトルを変える唯一の方図こそ、自由党と民主党の合併による政権交代であると腹を決めていた。そのためには自由党の解党という屈辱を受け入れて、民主党に合流する道を選んだ。平野貞夫氏はこれを、「得るは捨つるにある」と形容していた。”
※平野貞夫著「平成政治20年史」 と「わが友小沢一郎」に書かれていることは、これまでの日本の政治の実話であり、政治家もすべて実名で登場します。
この2冊に「平成経済20年史」(紺屋典子著) を加え、読まれることをお薦めします。日本の政治がどのように国民を欺いてきたかを認識することができます。
私たち国民の声を届けよう!
亀井静香ウェブサイト
小沢一郎ウェブサイト
鳩山内閣メールマガジン
以下の書籍をまだお読みでない方は是非ご一読ください、お薦めします。
小林興起氏の 「主権在米経済」2006年5月刊
関岡英之氏の 「拒否できない日本」2004年4月刊 (小林興起氏はじめ”抵抗勢力”とされた議員が郵政民営化に反対する端緒となった著書)
植草一秀氏の 「知られざる真実 -拘留地にて-」
植草一秀氏の 「売国者たちの末路(副島隆彦氏との共著)」
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