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2009年12月20日 (日)

官僚は「天皇陛下を政治利用してまで」本気で鳩山政権を墜とそうとしている

天皇陛下と習近平・中国国家副主席との会見の件、小沢氏の羽毛田宮内庁長官とマスコミに対する批判(=正論)に対する批判が嵐のように吹き荒れた。
この特例会見について、THE JOURNAL に11月16日掲載された週刊朝日編集長 山口一臣氏の記事 を読み、一言言いたくなったので、今回もまたこの問題を取り上げる。

もしも山口編集長の書かれたことが事実であるならば、羽毛田宮内庁長官のみならず、外務官僚も天皇陛下を政治利用した”確信犯”である。そして鳩山政権を墜とそうと用意周到に悪事を企てていることは間違いない。

前回の記事では「政府が政治利用した、しない」「政治利用しているのは宮内庁だ、自民党だ」等、大方の興味からは別の視線で、「何故、小沢氏が”珍しく”相手を批判したのか」に関心を寄せ、そのことを書いた。
しかしながら言葉足らずなところもあったため、まずは「小沢氏の正論に隠れる鳩山政権の真意」について、改めて要点をまとめてみる。

・鳩山政権と民主党は、米国への隷属を改め対等な日米関係を目指すとともに中国との関係を強化することで、日本と米中両国との関係を等距離にしようと考えている。
・今回来日した習近平氏は、中国の次期指導者として最有力視される人物である。
・その習氏が希望した天皇陛下との会見を実現させることは、鳩山政権と民主党にとり「中国との関係強化」と「対等な日米関係」から得る”国益”を考えた場合の重要課題であった。
・中国との関係強化を”見せる”ことは、米国、特に共和党系(=一極主義の軍事覇権集団)に対し、駐留米軍基地の存在意義でもある中国脅威論を封じ込めるための、強力な牽制ともなるものである。

その重要な局面において、羽毛田長官の政府への挑発とマスコミからの批判である。そこまではまだ抑えられていた小沢氏の感情も、記者会見での”不勉強な記者”からの質問で”爆発”してしまった。

私は、このことを非常に重く見ていた。
「他人にどれだけ批判されても自分は相手を批判しない」「批判すると傷つく人がでる」と言う小沢一郎氏は、政治家であった父小沢佐重喜(おざわさえき) の背中を見て政治家を志した。そして政治家になってからは田中角栄 の薫陶を受け、やはり「自分は批判されても人の批判は絶対にしない」角栄の生き方を学んでいる。
人生に影響を与えた二人から揃って「他人の批判をしない」ことを教えられた。

その小沢一郎氏が羽毛田長官を批判したことに、私は強い関心を抱いた。
今回の問題は、そんな小沢氏が口に出して批判するほどまで、鳩山政権にとって、また今後の日本にとって、非常に重要な問題であったということなのだと思う。

「過去の政権では、国事行為であろうがそれに準ずるものであろうが関係なく思う存分に、天皇陛下を政治利用してきた。」
「羽毛田長官は、1ヶ月ルールを理由に反対するのならば政府からの要請があった時点で、当事者間で問題を処理すべきであったのに、それを公表するとは、ましてや天皇陛下と習近平国家副主席との会見直前に公表するとは、これこそが政治利用である。」
私の意見はこうした大方の意見と同様であったが、上記の通り、関心は「いつもならスルーする批判に対し、相手を逆に攻撃した小沢氏に向いた。

ところが、冒頭の 週刊朝日編集長 山口一臣氏の記事 である。
私の関心は「外務官僚はやはり”米国隷属を永続させる”ために、本気で鳩山政権を墜とそうとしてる」と、こちらに向かった。

”普天間基地問題 米国の目的は資金援助のみという確証” で紹介した通り、田中 宇(たなか さかい)氏 によれば、日本の対米従属外交は、外務省を中心とした官僚が「自分たちの利権を追求するため」「官僚支配国家」を構築するために政治家を恫喝してきたのである。
ところが今回の政権交代によってその利権構造が崩壊させられようとしている。彼ら官僚もまた、土俵際でのギリギリの踏ん張りを見せているのである。

山口一臣氏の記事から一部抜粋する。
「繰り返すが、中国側は遅くとも10月には習の名前を挙げて、陛下との会見を希望している旨を外務省に伝えている。これまでの例から考えると、この段階で即、情報が宮内庁に伝わらなければならない。それがなぜか今回はできていなかった。霞が関の大チョンボだ。ミスはどこで発生したのか。単なる連絡ミスなのか、職務怠慢なのか、あるいは新政権に対する意図的なサボタージュなのか。現段階ではハッキリしないが、いずれにしても省庁間の連絡ミスで情報共有できていなかったことが、「1カ月ルール」を犯した根本原因だ。なぜなら、ここまではすべて事務方の仕事だからだ。」

全文を読めば、外務官僚の企てと、河村元官房長官の同窓生であり小泉元首相に宮内庁長官を任命された羽毛田氏の策略が見える。

この山口編集長の記事は、アップされた当日に150以上のコメントが寄せられ、現在では300にまで達している。(こういうことを炎上というのだろうか?)
もしもまだお読みでない方は、どうぞご一読を。

【追記】

紹介したい記事を一つ忘れてました。
私の好きなブログの一つです。
棒に怒る日本人 さん
ベンダソンさんの指摘される通り、今回の件でもまた日本人は物事の本質を見ずに言葉だけに反応しているのが、よくわかります。今回のその言葉は「政治利用」です。



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以下の書籍をまだお読みでない方は是非ご一読ください、お薦めします。

小林興起氏の 「主権在米経済」2006年5月刊
関岡英之氏の 「拒否できない日本」2004年4月刊  (小林興起氏はじめ”抵抗勢力”とされた議員が郵政民営化に反対する端緒となった著書)
植草一秀氏の 「知られざる真実 -拘留地にて-」
植草一秀氏の 「売国者たちの末路(副島隆彦氏との共著)」



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by SOBA@「雑談日記」

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» 4815 会見は 国事行為に 準じてる 公的行為 助言承認/歴代で 公的行事 責を持ち/宮内庁 内閣政府 一機関/これまでも 公的行為 内閣の コントロールが 基本精神 [アルデバランの 夢の星]
色々引用させていただきました。どうぞ、よろしくお願いします。 [続きを読む]

受信: 2009年12月20日 (日) 09時44分

» 4816 宮内庁 内閣超えて 判断し ふるまう羽毛田 基本逸脱/羽毛田辞表 出す肝なしで 造反し/羽毛田辞表 出して発言 せよ妥当 賓客の前 礼儀知らずは [アルデバランの 夢の星]
色々引用させていただきました。どうぞ、よろしくお願いします。 [続きを読む]

受信: 2009年12月20日 (日) 09時49分

» 4818 専権の 七条解散 政治利用 メディア自民は ずっと踏襲/中国が 天皇重視 いいことじゃ 共産党より ましでいいこと/北海道 東京新聞 心強(こころづよ) [アルデバランの 夢の星]
色々引用させていただきました。どうぞ、よろしくお願いします。 [続きを読む]

受信: 2009年12月20日 (日) 10時24分

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