政治活動費でのキャバクラ飲食に思う、政権与党に対する国民の責務
前回の記事 「拝啓 民主党議員の皆様 あなた方の自浄能力を国民は見てますよ」 に関連し、天木直人氏が「政治活動費でキャバクラ飲食をしていた民主党議員の政治団体」 で主張されていることを一部紹介する。
天木氏の正義感と誠実さに溢れる言葉は、私の価値観の根っこの部分に浸透してくる。
天木氏の記事中「鳩山民主党は早急に手を打たなければならない。国民の前で事実関係を明らかにし、それが事実ならば素直にそれを認め、謝罪する。いや、それだけでは済まない。直ちに対応策を打ち出すのだ。対応策とはもちろん国会議員の給与や政治資金についての不透明性の是正である。自らの身を削って国民に、国民のための政党、政治家であることを証明しなければならない・・・」との言葉がある。
全く同感である。加えて私は、新聞に取り上げられたこと以外にまだこのような事例があるはずであり、それを全て公表し適正に処理するすることが、国民から信頼される政党の姿勢だと考える。
そして今回記事にされた者については、どのようにけじめをつけるのか、党としての見解を直ちに述べ実行してもらいたい。
国民に対し誠実に向き合う姿勢を示し実行することが、長らく政治不信を抱いてきた国民の共感を呼び、信頼を得る最短の道であろう。それこそが、壊れた日本を再生するための、国民主権による自立国家形成の根本になるものと考える。
天木氏の言葉は続けて、「しかし、与党も野党も、自らの国会議員の給与や政治資金の実態について、その不適切さを、わかっていながら口にしない。決して改めようとしない。それは様々な特権を享受しているからだ。政治家になれば、国民の目からすれば到底容認できない厚遇を味わえる事を知っているからだ。たとえば議員の給与が一日働いただけで一カ月分満額もらえる。それは秘書給与も同じだから秘書たちもおこぼれにあずかっている。」とあり、その後具体例も記されている。
私はこの部分を読み、小林興起氏のことを思い浮かべた。
その著書「主権在米経済」の192~196頁で、国会議員に「信念を貫く」「国民のために」「命を懸ける」といった姿勢が欠如していることを指摘され、自らの戒めのためにもと、国会議員の待遇(2006年時点)について公開されている。
以下、小林興起著「主権在米経済」から国会議員の待遇(2006年当時)を要約する。
【年収】 123万7500円×12ヶ月=1485万円
期末手当 592万1437円
合計 2077万1437円
【出勤日】 国会日程の150日間
(土日を差し引くと約100日間 臨時国会分を加算して実動約150日)
【手当】 委員会の委員長は日当6000円×約200日(土日も手当支給される)
文書通信交通費 100万円/月×12ヶ月=1200万円 (非課税 全議員対象)
立法事務費 65万円/月×12ヶ月=780万円 (非課税 全議員対象)
【交通費】①JR全線無料パス(グリーン車OK)
② ①+東京~選挙区の航空券(3往復)
③ 東京~選挙区の航空券(4往復)
上記①から③までを選択できる
バスと地下鉄も乗り放題
【議員会館】 机、椅子など家具付きで家賃無料
【宿舎】 都心の一等地で、2DK(46㎡) 1万2650円 3LDK(約80㎡) 約5万円
【海外視察】 旅費 190万円(衆議院) 180万円(参議院)
※飛行機はファーストクラス ホテル代、交通費含む
この他、議員年金や公用車、秘書給与、政党助成金の頭割り分等について記述され、最後に、上記を総合すると国会議員1人あたり1億円以上を国民が負担している、とされている。
これだけの待遇を得ておきながら、何故、国家のため、国民のためにその使命を全うできないのか、国会議員としてのあり方を再考したいとの主旨を、小林興起氏は書かれている。
郵政選挙では多数の小泉チルドレンが、今回はそれをも上回る小沢チルドレンが初当選し新人議員となった。かれらも大臣クラスも、国会議員の給与が一律でよいものか、私はそのあたりも疑問を感じているが、このことも含め、天木氏の「待遇、政治資金についての不透明生の是正」との主張を支持する。
私は 「平成維新の成就へ 最低8年間は民主党政権に託す覚悟を!」 でも書いたが、上記問題点も含め、国民は鳩山政権および民主党に対し率直に意見を伝え、彼らを教育し育てる責務を負っていると考える。
この国を再建するため、子どもたちの未来のために、積極的に発言していきたいものである。
私たち国民の声を届けよう!
まだお読みでない方は是非ご一読願います。
小林興起氏の 「主権在米経済」2006年5月刊
関岡英之氏の 「拒否できない日本」2004年4月刊 (小林興起氏はじめ”抵抗勢力”とされた議員が郵政民営化に反対する端緒となった著書)
植草一秀氏の 「知られざる真実 -拘留地にて-」
植草一秀氏の 「売国者たちの末路(副島隆彦氏との共著)」
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